錦之堂インターナショナルはこのほど、「睡眠に関する調査」を実施し、結果を公表した。
同調査は2022年3月4日〜3月7日、全国の20代〜60代の男女600人を対象にWebアンケートにて実施。調査委託先はシグナルリサーチ、パネル提供元はGMOリサーチだった。
カップル・夫婦の寝姿勢については、1位「互いに反対になって寝る」(24.0%)と回答し、約4人に1人が互いの体の一部が触れていない状態で寝ていると判明した。
続いて、2位「背中を触れ合いながら寝る」(6.6%)、3位は同率で「後ろから抱きしめて寝る」「相手の胸に頭を預けて寝る」(各6.0%)という結果となった。人と一緒に寝るときは、ハグや腕枕ではなく「反対になって寝る」という姿勢が最も楽なのかもしれない。
睡眠の質向上のためにかける予算については、パートナーの有無で大きく差が開いた。パートナー有の人は平均1万円以上かけており、パートナーの無の人は平均5,000円と、2倍の差が開いている。
パートナーの有無によって、使用する寝具のサイズが変わるということも考えられるが、お互いの好みによって何度か寝具を買い換えている人が多いという可能性もありそうだ。
続いて、「睡眠」と深い関係にある「健康」については、パートナー有の人のほうが「同世代の人よりも自身を健康だと感じている」ことがわかった。
特に、自身を健康だと強く感じている層の割合が大きく異なり、具体的には、パートナー有「非常に感じる」(17.3%)、パートナー無「非常に感じる」(6.0%)となっている。
起床時に肩や腰など身体のコリを感じることがあるかどうかについては、前述した「健康」への自己認識と異なり、パートナー有の人の方が慢性的に不調を気にしている人が多いと判明した。
腰痛や肩こりは、寝具と密接な関わりがあるとされているため、自分に適していない寝具を使っている可能性があるのかもしれない。
使用している寝具の事情については、パートナー有の人の約7割がマットレスを使用しており、パートナー無の人は約5割という結果になった。
カップル・夫婦で一緒に寝る場合は、布団よりもベッドの方が1人あたりのスペースを確保しやすいため、マットレスユーザーが多いのかもしれない。
パートナー有の人=高確率でマットレスユーザーであると判明したが、使用中のマットレスについては「買い替えたい」と感じている人が多く、使用感についてあまり満足していない傾向が見受けられた。
パートナー有の人は、自分以外の人の体形や体調に合わせて寝具を選んでいる可能性が高いことから、「買い替えニーズ」の高まりにつながっていると考えられる。
驚くべきことに、パートナーの有無によって体の不調や使用寝具の内訳など「睡眠事情」が大きく変わると判明した。続いては、パートナー有の人を取りまく環境が、「睡眠への満足度」にどのようにかかわっているのか詳しく見ていく。
「睡眠の質向上」を目的に、寝具へかける予算はパートナー無の人の2倍近く支払っているにも関わらず、マットレスの買い替え需要は高く、満足できていない様子がうかがえる。満足していない理由の根底には何があるのか、同社では調査結果を元に分析している。
自身の睡眠に対して「満足している」と感じている割合については、パートナーの有無で違いが見られない結果になった。パートナー有の人は合計46.9%が満足しており、パートナー無の人は合計48.7%となっている。
満足できていない理由の内訳については、パートナーの有無によって違いが見られた。パートナー有の人は、前述の質問でも「日常的に腰痛や肩こりが気になる」と回答している通り、「肩や腰の不調」を感じていることが原因で「不満足」につながっていることがわかった。