美味しいじゃん……。
ここ10年くらい趣味でライトに筋トレをしている筆者。筋トレいいですよ筋トレ。筋肉がついて身体が大きくなるだけでなく、栄養や身体に関する知識を得ることで健康全般への理解が深まる気がします。
そんな私が気になっていた日清食品グループの「完全メシ」シリーズ。見た目はどこからどう見てもいわゆるジャンキーなインスタントフードなのに、厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準」で設定された33種類の栄養素をバランスよく摂取できるのだとか。なにその、見た目は「ゴリゴリのギャル男」なのに中身は「偏差値70の勉強できるマン」みたいな商品!
今回は、現在5種類が販売されている「完全メシ」シリーズのうち、特にジャンキーな見た目の「完全メシ 豚辛ラ王 油そば」と「完全メシ カレーメシ 欧風カレー」をお家に迎えて食べてみることにしました。
パッケージをチェック
「完全メシ 豚辛ラ王 油そば」は、豚のうまみを感じられる油そばとのことで、栄養成分表示を見ると466kcal、たんぱく質20.2g、脂質13.2g、炭水化物70.8g。ちなみにこの数字ってどのくらいのモンなんだろう……と気になったので、ラ王の同じような汁なし商品「日清ラ王 汁なし担々麺」の数字を調べてみたところ、そちらは501kcal、たんぱく質9.4g、脂質19.8g、炭水化物71.3g。こうして見るとたんぱく質を10gほどアップ、脂質を7gほどダウンさせてバランスを取っていることが分かりますね。
「完全メシ カレーメシ 欧風カレー」のほうも見ておきましょうか。栄養成分表示の数値は、471kcal、たんぱく質20.9g、脂質12.4g、炭水化物74.4g。なお、従来品である「日清カレーメシ ビーフ」の数字は465kcal、たんぱく質7.2g、脂質15.5g、炭水化物74.1g。こちらの場合も同じように、たんぱく質を増やして脂質を少々減らしています。
たんぱく質が増えているという事実は、単純に筋トレ愛好家には嬉しいですね。また勘違いされがちですが、健康的に筋肉を大きくするためにはたんぱく質さえ取っていればいいというわけではないので、炭水化物、脂質がちゃんと考えられた割合で入っている点も良いと思いました。単にカロリーを減らすことに注力しているダイエットフードとの最大の違いと言っていいでしょう。
実食
まずは、「完全メシ 豚辛ラ王 油そば」から。鼻を近づけてみると、とんこつの臭みと香辛料のツンとした香りを感じますね。どう見ても栄養成分を考えて作られているようには思えないのだが……。
食べてみると、風味の強いタレに後入れの魚粉(ぽい)粉があいまってしっかりとしたザ・ジャンクフードの食べ応え。かやくのキャベツ、豚肉がアクセントになってグイグイと吸い込むように食べてしまいました。ふーん、美味しいじゃん。やや硬めのノンフライ麺は好みが分かれるかもしれないと思いましたが、私としては許容範囲かな。
続いては、「完全メシ カレーメシ 欧風カレー」いってみましょうか。こちら面白いのが、後入れの「信じて混ぜろ!完全謎パウダー」。お湯を入れたライスにこの謎パウダーを入れてぐるぐる混ぜていると、どんどんカレーっぽい色になっていきます。科学実験を見ているかのようだ。
食べてみると、「欧風カレー」の名に偽りナシな品の良いカレーの風味。ライス部分には米だけでなく、食物繊維やコラーゲンペプチド(たんぱく質)などが混入されているようなのですが、カレーの風味が強いからか全く気になりません。普通に美味しいカレーメシです。
実際に商品を食べてみると、「完全メシ」は日清が本気で「味」を追求している商品なのだと強く感じられます。「栄養に配慮してるんだから、味は悪くても許してね」という甘えが感じられない、ガチでジャンクフードの味わいです。まじで未来のジャンクフードはこうなっていくのだろうなという感じさえする。
課題としては、お値段ですね。今回はセブン-イレブンでこちら2点を購入したのですが、いずれも1点429円。筋トレ愛好家の目線で見ると、20gほどのたんぱく質が入っていてかつ栄養バランスが取れているジャンクフードというカテゴリは、実はかなりレアなので日々のルーチンとして取り入れてもいいかな……と思いつつ、バカスカ買うにはちょっと躊躇してしまう金額感。そう考えると減量中のご褒美とかにちょうどいいかもしれません。