打ちっぱなしで練習をして、いよいよ初めてのラウンドがスタート! ですが、実際にコースでボールを打つとなると緊張するもの。ゴルフ特有のルールなどいろいろ考えて、不安になってしまう人も多いはず。そこで今回は、コース上でのマナーやちょっとしたコツを紹介。スロープレー防止の方法など事前に理解して、ラウンドデビューに備えましょう。
■ティーグラウンドでのマナー
・静かにする
各ホールの1打目を打つエリア「ティーグラウンド」に行くと、多くの場合は前の組がプレーをしているはずです。ここでのマナーは、人がショットを打つ瞬間、静かにすること。また、ティーグラウンドだけではなくコース上、全ての場所において"静かにする"というマナーは同じです。小さなしゃべり声や、くしゃみでも人によっては気になるものなので細心の注意を払いましょう。
また前の組のティーショットを見ておくことで、参考になることも多々あるはず。コースがどのような形状なのか、どのように移動しながらプレーしているかなど、このタイミングでチェックしておきましょう。
・打つ前の準備を徹底する
自身の順番が回ってくる前に、クラブに加え、ボールを2~3つと、ティーショットを打つ際に必要なロングティー・ショートティーを各2、3本ずつポケットに入れておきましょう。ボールやティーは、プレー中に意外となくしてしまうもの。その度にカートに戻っていると、「スロープレー」と言ってプレーの進行を著しく遅らせてしまうことにつながります。事前に必要なものは準備しておくのがおすすめです。
■グリーンオンまでのマナー
・最後に乗り込む人は"クラブをしまわず"カートに乗車
スロープレー防止のコツとして、無駄な動きをなくすことも一つです。多くのゴルフ場では、カートに乗って移動するプレースタイルが基本。最後にカートに乗車する人は、クラブをキャディバッグにしまわず、持ったまま乗るのがおすすめです。次のショットで違うクラブに変える際、ティーショットで使ったクラブと次に使うクラブの交換を同時にすると効率アップ。プレー中はこのシチュエーションが多いため、ちょっとしたコツを覚えるだけ手時間短縮につながります。
・必要以上にカートに乗らない
ティーショットを終えると、次はグリーンを目指すことになります。その際、できるだけカートに乗らずにグリーン付近まで行けるようにしましょう。一見カートに乗った方が早いと思いますが、ボールの場所によってはカートを使わない方がスムーズにプレーでき、走る必要がなくなります。
・クラブを2~3本持って行く
コースの形状によっては最後までカートに戻らないように、セカンドショットのときからウェッジやパターなど、クラブを2~3本持つのがおすすめです。
ちなみに、数あるクラブの中から一体どれを持って行けばいいのか、悩む人も多いのではないでしょうか。そんなとき目安になるのが、練習場での自分の飛距離。グリーンまでの距離はカートに搭載されているGPSナビや、コースの端にあるくいに数字が記載されているため、それらと自身の飛距離を照らし合わせるようにしましょう。必要な飛距離を確認したあとは、カップまでの距離と一致した番手と、その前後の番手を持って行くのがおすすめ。もし自分のショットに自信がなければ4~5本持って行っても問題ありません。
■グリーン上でのマナー
・カップまでの距離が遠い人から打つ
グリーンに乗ったらいよいよパター。打つ順番は基本的にカップまでの距離が遠い人からです。また、グリーンに乗った自分のボールが同伴者のパターを邪魔しないよう、ボール位置に印をつける道具「マーカー」でマークをしましょう。
・パッティングラインは踏まない
ここでは同伴者のボール位置に注意が必要です。グリーン上ではボールを転がすのでパッティングラインを踏んでしまうとボールの軌道が変わってしまうのでマナー違反です。カップイン後は後続の組のためにすばやくグリーンから離れましょう。
ちなみに同伴者が打つ際、相手の視界に入らないよう注意をしながら、ボールの転がり方を見ておくと良いでしょう。ボールの軌道がわかり、自身のプレー時どのように打てば良いかをスムーズに判断できます。
・無駄な動きをなくし"時間と心"の余裕を持つ
コースデビューではボールが思うように飛ばず、焦ってしまうことも多いはず。ですが、ラウンド中のマナーを守ることが最終的に無駄な動きを減らし、時間的にも余裕を作り出すことにつながります。それが心理的負担を軽くし、良いスコアで回る近道にもなるでしょう。