マイナビは7月6日、「マイナビライフキャリア実態調査2022年版(ライフ編)」の結果を発表した。調査は4月6日~11日、全国15歳以上の男女1万4,000名(男性6,750名、女性7,250名)を対象にインターネットで行われた。

  • 企業規模別・正規社員男女の賃金格差

    企業規模別・正規社員男女の賃金格差

正規雇用あるいは非正規雇用の就業者の主な仕事での収入は、正規雇用で男性平均560.7万円、女性平均364.0万円、非正規雇用で男性平均226.7万円、女性平均152.9万円と、女性よりも男性の収入が多いことが明らかに。収入差は、正規雇用で約200万円、非正規雇用では約70万円と大きく差が開く結果となった。

また企業規模別にみても全てにおいて女性が低く、その差は、従業員数100名以下で156.3万円、101~300名で137.5万円、301名以上で220.7万円と、301名以上の企業で賃金差が最も大きかった。

  • DXの実施状況

    DXの実施状況

次に、DXの実施状況を調査したところ、56.2%の企業で実施していることが判明。主に「専門の部署や課で実施した」(44.8%)や「既存の部署や課で実施した」(34.3%)が多く、約8割が組織単位でDXに取り組んでいることが明らかに。

また、リスキリング(職業能力の再開発、再教育)実施率は、自社のリスキリングの実施を把握していない人を除くと49.0%、そのうち効果があったと感じている人は48.0%という結果に。リスキリング実施による仕事の満足度を聞いたところ、62.8%が「効果があった(非常に+少しは)」と回答。「効果が出ていない人」(41.7%)や「取り組みを行っていない人」(39.5%)よりも高い結果となった。

  • 副業・兼業について

    副業・兼業について

次に、副業・兼業の実施率を聞いたところ、「実施している」は25.3%となり前年の18.1%よりも大きく増加。特に「サービス職」」(24.9%)、「事務従事者(10.7%)で高く、さらに「事務従事者」「記者、編集者、美術家、デザイナー」「IT関連技術者」では昨年よりも3%以上伸びた。

副業・兼業を行った理由については、「生計維持のため」(41.2%)が最も高く、次いで「生計維持以外の、貯蓄や自由に使えるお金を確保するため」(37.4%)、「時間にゆとりがあるため」(22.2%)と続いたほか、増加している職種では「新たな知識や経験を得るため」「自分自身の知識や能力を試してみたい」などのスキルアップ面での理由が多かった。