スズキのインド子会社マルチ・スズキ・インディア社(マルチ・スズキ社)は6月30日、コンパクトSUV「ビターラ ブレッツァ」を全面改良した新型「ブレッツァ」をインド国内で発売した。

  • 新型「ブレッツァ」をインド国内で発売開始

「ビターラ ブレッツァ」は2016年にインドで発売したスタイリッシュな都市型コンパクトSUV。発売以来、インドのSUV市場でマルチ・スズキの販売を牽引してきたモデルで、累計販売台数は約75万台に達する。

今回、初めて全面改良を行った新型「ブレッツァ」は、フードやベルトラインを強調することで、SUVらしい大胆でスポーティーな力強いエクステリアを進化させた。

インテリアは内装色をブラックとブラウンの2トーンに統一。アクセントとしてインパネにシルバーの加飾を施すことで、スポーティーで都会的な雰囲気に仕上げた。また、全方位モニターやヘッドアップディスプレイなどの先進装備をインドのコンパクトSUVで初めて採用するとともに、コネクテッドサービス「スズキコネクト」に対応した。

さらに、後部座席はシートの幅を広げ、エアコン吹き出し口やUSB電源ソケットなどを新たに装備し、快適性を高めた。1.5Lデュアルジェットエンジンを新たに採用することで、燃費向上を図っている。

近年、インドのSUVセグメントは成長傾向にあり、2021年度の乗用車市場では約40%を占めるまでになっている。同社はインドのSUVセグメントにおいて市場シェアを伸ばすべく、新型「ブレッツァ」の拡販を図るという。

さらに8月には、インドのトヨタ・キルロスカ・モーターが開発・生産する新型SUVを投入し、中期経営計画で掲げた「インド乗用車シェア50%以上」を目指す、としている。