NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』が、第48回放送文化基金賞でテレビドラマ番組の奨励賞を受賞し、6日、都内ホテルで行われた贈呈式で制作統括の堀之内礼二郎氏が喜びを語った。

  • 『カムカムエヴリバディ』制作統括の堀之内礼二郎氏

堀之内氏は「このドラマの企画が始まったのは2019年の春でした。コロナ禍を乗り越えてのべ1,000人以上にもわたるスタッフ、出演者、関係者の皆さん、一緒に朝ドラを作ってきて、このように高く評価いただけたことを感謝しております」とあいさつ。

また、「作り手として願いの力というのを信じております。人の心を打つのは、やはり願いの力だと思いました。藤本有紀さんが生み出された『カムカム』の物語にも、様々な願いが込められていました。つらくても大変なときでも、日向(ひなた)の道を歩いてほしい。人生を輝かせてほしい。どんな国の音楽でも演奏したり歌える世の中になってほしい。人生のバトンを受け取って、自分が人生の主役だと思って、いきいきと生きてほしい。そんな素敵な願いの花束が、多くの方々の心を打って喜んでいただけたのではないかと思います」と感謝した。

同作では、藤本有紀氏が脚本賞を受賞。藤本氏は「「『カムカムエヴリバディ』には、2つ大きなテーマがありました。1つは、“日向の道を歩こう”というもの。もう1つは、“日々鍛錬し、いつ来るとも分からない機会に備えよう”というものでした。スタッフやキャストの皆さんが、今日こうして私を日向の道、日の当たる場所に連れてきてくださいました。これからも日々鍛錬して、いつ来るとも分からない次の機会に備えたいと思います。この賞が、その大きな支えとなります」と意気込みを述べた。

  • 藤本有紀氏