今年は記録的な短い梅雨で、ジメジメした期間が短く良かったと喜んでいたら、連日の猛暑ですでにぐったりという人もいるのでは。しかし、会社勤めで給与所得者の皆さんは、1年で2回ある懐が温まっている時期だと思います。暑さに負けじと、レジャーの計画を立てているのではないでしょうか。

マイナビ会員の皆さんに、ボーナスの使い道についてアンケート調査を行いました。臨時収入を皆さんはどのように活用しているのでしょう。

Q.お勤めの会社にて、2022年の夏季ボーナスは支給されましたか?もしくは支給される予定ですか?

支給された(支給される予定)……75.4%
支給されなかった(支給される予定はない)……13.8%
元からない(年棒制など)……10.8%

ボーナスが支給された、もしくは支給される予定の会社は75.4%、支給されない、もしくは支給される予定のない会社は13.8%でした。支給されなかった会社の約14%という数字は、ここ数年のコロナ禍の影響や、経済が停滞していることを考えれば、少ないかもしれません。最近の新しい働き方に影響されてか、年棒制など元々の給与体制にボーナスがないという形式も10.8%ありました。

Q. 2022年の夏季ボーナスの使い道について教えてください(複数選択可)

  1. 預貯金……50.8%
  2. 生活費の補填……23.3%
  3. 趣味・娯楽費……20.9%
  4. 金融商品の購入(投資・資産運用など)……16.4%
  5. レジャー費……16.1%
  6. ローンや借金の返済……15.9%
  7. 税金の支払い……13.2%
  8. 日用品費……12.7%
  9. 外食費……11.9%
  10. 教育費……9.5%
  11. 車両・バイク関連費……9.3%
  12. 現在のところは未定……8.7%
  13. 衣料品・装飾品の購入……8.5%
  14. 習い事・自己啓発費……7.7%
  15. 美容費……5.0%
  16. 医療費……6.3%
  17. その他……0.5%

アンケート結果をランキング形式に並べてみると、第1位は「預貯金」で、ほぼ半数の人は貯金をすると回答しています。趣味やレジャーに使うと回答した人たちでも、残りは貯金するという声が多く聞かれました。第2位は「生活費の補填」で、思いがけない急な出費などの補填でしょう。第4位には「金融商品の購入(投資・資産運用など)」が入りました。貯金をしても金利は一向に上がらないし、元金補償ではないものの比較的低リスクな商品なら、手を出しやすいのでしょう。

5位には「レジャー費」が入りました。長びくコロナ禍でも、ワクチン接種の他にも対策をとる工夫も広がり、少しづつですが外出の幅も広がってきたようです。国の「go to」は慎重な姿勢がとられていますが、都道府県やエリア別でクーポンなどが使えるようになっています。リフレッシュも必要な時期かもしれませんね。

第6位は「ローンや借金の返済」、第7位「税金の支払い」と続きます。6月は臨時収入がある月なのですが、固定資産税や自動車税もやってきます。ボーナスを当てにしているという人は少なくないようです。コロナ禍の影響を受けた「外食費」は第9位で、まだ積極的に外食を楽しむというのは難しいですね。

Q. ボーナスの使い道を具体的に教えてください

「預貯金」に使う

  • 「まずは貯金します、将来不安なので。」(男性/37歳/千葉県/事務・企画・経営関連)
  • 「いざという時のための貯金。」(男性/38歳/愛知県/メカトロ関連技術職)
  • 「コロナ禍で円安が加速しているので、出費は必要最小限に抑え預貯金にまわしたい。」(男性/49歳/長崎県/事務・企画・経営関連)

  • 「預貯金に回し、わずかばかりは贅沢に使う予定。」(男性/39歳/神奈川県/その他)

  • 「半分貯金、半分旅行。」(男性/46歳/神奈川県/営業関連)

  • 「少しだけ趣味や外食費の足しにして、ほぼ貯金に回す予定。」(女性/23歳/東京都/IT関連技術職)

  • 「ほぼ貯金と投資に使う。」(男性/49歳/東京都/事務・企画・経営関連)

  • 「老後資金に加算する。」(女性/39歳/大阪府/営業関連)

  • 「基本的には老後資金として貯蓄。」(男性/48歳/東京都/IT関連技術職)

  • 「家購入のための軍資金。」(愛知県 技能工・運輸・設備関連)

「預貯金」と回答した人たちでも、その理由も答えてくれた人たちの声です。漠然とした不安を解消するための備えや、安定した貯金とリスクのある投資に分散するようです。貯金もしたいけれど、少しはレジャーに使いたいという本音も見えました。貯金の目的が「老後資金」、「住宅購入」とはっきりしている人も。アラフォーですでに老後資金を考えている女性もいました。

「生活費の補填」に使う

  • 「基本的には預金し、普段の生活で足りない時に使う。」(女性/46歳/新潟県/その他・専業主婦等)
  • 「生活費の補填。」(男性/35 歳/静岡県/事務・企画・経営関連)
  • 「生活費が足りないので、生活費に使用します。余った分は投資します。」(女性/42歳/東京都/クリエイティブ関連)
  • 「老後資金と現状の生活費の不足分、余裕があれば、趣味・嗜好品。」(男性/49歳/ 東京都/販売・サービス関連)

「生活費の補填」に使うと回答した人たちは、毎月の給料だけでは赤字なので、そのために貯金しておくようです。まずは生活の安定で、余力があれば投資や趣味などに使うという堅実な声が多く聞かれました。

「趣味・娯楽費」に使う

  • 「久しぶりに遠出したいので、それに使う予定。」(男性/42歳/大阪府/クリエイティブ関連)
  • 「趣味とか遊ぶことに使いたいと思っている。 」(女性 /26歳/大阪府/事務・企画・経営関連)
  • 「普段購入できないものを買う。」(女性/41歳/埼玉県/専門職関連)

  • 「今年はゴルフセットを購入します。」(女性/39歳/青森県/専門サービス関連)

  • 「アウトドアを楽しみたいのでキャンプ用品や外食費用にあてたいと思う。」(男性/38歳/広島県/IT関連技術職)

  • 「電動自転車。」(男性/37歳/兵庫県 /メカトロ関連技術職)

  • 「鉄道模型をコレクションする。」(男性/31歳/東京都/メカトロ関連技術職)

  • 「パソコンの買い替え。」(男性/40歳/埼玉県/技能工・運輸・設備関連)

「趣味・娯楽費」に使うという回答にも、コロナ禍の影響をは感じさせられます。久しぶりに遠出がしたい、遊びに使いたいなど非日常を求めているようです。目的となるレジャーも、ここ数年でブームになったアウトドアのスポーツや、キャンプがありました。SDGsを考えると公共交通を利用した方が良いのですが、自家用車で外出する方がコロナ感染リスクは下がるというジレンマもあり、せめてクリーンな電気自動車という考え方なのかもしれません。

「金融商品の購入(投資・資産運用など)」に使う

  • 「資産運用を増額したい。」(女性/25歳/北海道/建築・土木関連技術職)
  • 「金融資産の増加につなげたい。」(男性/45歳/北海道/営業関連)
  • 「米国株購入。」(男性 /31歳/東京都/営業関連)
  • 「投資信託の積み立て。」(男性/47歳/東京都/営業関連)

2022年から高校で金融教育が始まります。その流れなのか、貯金より投資という考え方も多く見られます。毎月の生活費を抑えてまで投資に回すのは危険です。ボーナスというと臨時収入を、きっかけに資産運用を始めてみようという人もいるようです。

まとめ

  • 「ボーナス月だからと言って特別な消費はせずに、預貯金と投資信託のスポット買いなどに充てる。」(男性/48歳/山口県/技能工・運輸・設備関連)

  • 「もらったから、さぁ使おう!とは思えない。コロナの影響がまたあるかもしれないので、とりあえず使う予定はなし。」(女性/40歳/埼玉県/販売・サービス関連)

ボーナスは消費しなくてはいけないものでないという、堅実な声も聞かれました。数年にわたるコロナ禍で不自由な生活を強いられ、メンタルが不調ならば発散するために使うのもよし、当面使う予定もなさそうならば貯金や投資で将来に備えるもよし、新たに選択肢が増えたようにも感じられます。それぞれ、どのような選択をするのがベストなのか、悩ましい問題ですね。

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調査時期: 2022年6月13日
調査対象: マイナビニュース会員のうち40代までの会社員
調査数: 500名
調査方法: インターネットログイン式アンケート
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