先月開催された「第75回カンヌ国際映画祭」で2冠に輝いた映画『ベイビー・ブローカー』(公開中)に出演するソン・ガンホ、カン・ドンウォン、イ・ジウン(IU)、イ・ジュヨンが来日。26日、都内で行われた来日記念舞台挨拶に、是枝裕和監督とともに登壇した。

  • 是枝裕和監督とソン・ガンホ

本作は、“赤ちゃんポスト”に赤ちゃんを預けた母親、預けられた赤ちゃんを子供を欲しがる人に斡旋するベイビー・ブローカーの男たち、彼らを現行犯逮捕しようと追う刑事らが繰り広げる一風変わった旅路を描いた物語。「第75回カンヌ国際映画祭」で主演のソン・ガンホが韓国人俳優初となる最優秀男優賞を受賞、また、キリスト教関連の団体から「人間の内面を豊かに描いた作品」に与えられる「エキュメニカル審査員賞」も受賞した。

温かい拍手で迎えられたキャスト陣と是枝監督。『パラサイト 半地下の家族』でのプロモーション以来約2年ぶりの来日となったソン・ガンホは、「約2年ぶりに皆さんの前でご挨拶できてとても光栄でうれしく思います。日頃から尊敬している是枝裕和監督の新しい温かい物語のプロモーションで日本に来て挨拶させていただけてとてもうれしいです」と挨拶し、「この物語は韓国と日本に限った特別な話ではなく、私たちが生きている中で感じるさまざまなことを伝えている物語だと思います。この映画を皆さんに届けることができて今日は意味のある1日になっていると思います。アリガトウゴザイマス!」と語った。

本作のオファーを受けたときの心境を聞かれると、「約6年前だったと思いますが、釜山映画祭で初めてこのお話を伺い、是枝監督の作品は全部拝見していて、とてもファンでしたし、とても尊敬している監督だったので、とてもワクワクときめきました。どんな役でもやらせていただきたいとお話しました」と当時の心境を告白。また、カンヌ映画祭で最優秀男優賞を受賞したときの心境も「名前が呼ばれる前まで全く結果がわからないのでとても緊張した瞬間でした」と振り返った。