東京商工会議所は6月16日、「2023年新卒者の採用・インターンシップに関する調査」の結果を発表した。調査期間は2022年4月27日~5月13日、調査対象は同所が主催した「会員企業と学校法人との就職情報交換会」の参加企業、有効回答は177社。

企業の採用意欲高まる

  • 左:採用予定人数、右:採用・選考活動をいつ頃まで実施する予定か(出典:東京商工会議所Webサイト)

2023年新卒者(大学生・大学院生)の採用予定人数を聞くと、「前年計画と同等」が63.3%と最も多かったものの、「前年計画よりも増やす」も34.5%を占めており、企業の採用意欲が高まっていることが浮き彫りになった。

新卒者の採用・選考活動をいつ頃まで実施する予定・見通しなのか尋ねると、「本年7月~9月」が35.0%で最多。次いで「本年10月~12月」が29.4%、「来年1月~3月」が16.4%と続いた。

同調査では、「政府要請に基づく『就職・採用活動の日程』では、正式な内定日が卒業・修了年度の10月1日以降とされ、この時期までに新卒採用・選考活動を終了する企業が多いと思われる中で、本年10月以降も採用・選考活動を実施する予定の企業が45.8%を占めている」としている。

採用・選考活動等におけるオンライン対応を調べると、OB・OG訪問、最終面接を除く各活動で「オンライン・対面の併用」と答えた企業が最も多かった。一方、最終面接については「対面のみ」が75.1%に上った。

今年度に実施するインターンシップ・仕事体験の期間を質問すると、「1日」が43.5%でトップ。以下、「半日」が29.4%、「2日~4日」が22.6%、「5日~2週間未満」が16.9%、「実施する予定はない」が16.4%と続き、短期間でのインターンシップ・仕事体験を実施する企業が大半を占めた。