「自信がない」ことへの対策・克服方法

これまで自信がない要因や、自信がない人の特徴を重点的に説明してきました。自信がない人からすれば、一体どうすれば自信が持てるのかということが、最も気になることではないでしょうか。

ここからは、自信がない状態をどうやったら改善できるのかについて詳しく説明していきます。

  • 筋力トレーニングをする男性

    自信が持てない自分を変えるために克服する方法を学びましょう

目標を細分化して小さな達成感を積み重ねる

成功体験を積み重ねていくと、自信が持ちやすくなります。高い理想や夢をいきなりゴールとして設定するのではなく、まずは小さな達成感が積み重ねられるよう、比較的成し遂げやすい目標を設定をしていくことをおすすめします。

小さな成功体験の数を増やしていくと、「やればできる」という感覚を得ることができ、自ずと自信が育まれていくでしょう。

体を鍛える

成功体験を手に入れるなら、体を鍛えることもおすすめです。例えばダイエットに取り組む際に「体重を5kg落とす」といった目標を掲げるとします。自分で目標を立て、そこにたどり着くまで継続的にダイエットに励み、結果として減量できたのであれば自己肯定感も高まります。また、体を鍛えることは効果を可視化しやすいこともあり、さらなる自信にもつながるでしょう。

否定的な言葉は肯定的な言葉に言い換える

意識すれば、否定的な言葉を肯定的にしていくことは可能です。

心理学では、物事を今の枠組み(フレーム)とは異なる枠組みで見る「リフレーミング」という手法が、従来の意味や捉え方を見直すために用いられます。例えばコップに半分水が入っている状態を「もう半分しか残っていない」と思うのではなく、「まだ半分も残っている」ととらえることがリフレーミングの一例です。

「自信がない」をリフレーミングすれば、「謙虚」や「慎重」などに言い換えられるでしょう。言葉の意味は表裏一体で、心がけ次第でポジティブに変換でき、考え方を改めることに役立つでしょう。

漫然と物事に取り組まない

成功体験が「できる」という自信につながるため、物事に取り組む際には「なんとなく」ではなく、目的意識を常に持って意図的に成功体験を積みましょう。

「こうしたい」や「こうなりたい」という目的が少しずつ達成されていくと、「行動することで成果につながる」という信頼を獲得でき、結果的に自己効力感という自信の一種が構築されていきます。

自信を持っている人の輪に入る

自信のある人たちと関わりを持ち、考え方などを吸収することが自信を育むきっかけになります。

心理学者のアルバート・バンデューラ氏によると、人は自分が直接的に体験していない「代理体験」でも自信を深められると提唱しています。すなわち、人の成功体験を観察するだけで、「自分もこういうやり方をすればできるはず」と、間接的な自信を得られるというのです。

目標とする人をまねしてみる

ロールモデルを決めて思考法や言動をまねしてみることは、自信を育む効果があります。

人の成功を自分の気分を害するものとして使うのではなく、「自分はこんな風になりたい」という自分が前に進むための原動力として活用してみましょう。人のよいところや成功した理由を冷静に観察し、ヒントとして吸収できると目標に近づける要素となります。

とことん突き詰められる趣味を持つ

自分の好きなことや趣味を極めることで自信を持つという方法もあります。

突き詰められるほどの趣味に没頭しているとき、人は喜びや嬉しさ、興奮などのポジティブな感情を抱きます。ポジティブな感情を持つことで行動に対して柔軟な考え方ができたり、自己認知を変容させられたりできるようになる可能性があります。

周囲に自分の長所を聞いてみる

周りにいる人は、自分では発見できない自分の長所に気づいている可能性があります。

特に自己評価が低い自信のない人は、自分をなかなか承認できていないため、人に褒められる体験が自信を育てることにつながります。自分で自分のいいところがわからない人は、周りの人に聞いてみることをおすすめします。

他人と比較することをやめる

他人と比較するといつまで経っても自信を持つことが困難になります。当然のことながら、他人は自分とは違うバックグラウンドや人間関係、キャリアを持っています。その違いを「異なること」として区別し、比較対象にしないことが大切です。

他人と比べるよりも、過去の自分と比べてどれだけ進歩したのかを見る視点を養いましょう。自分の成長を実感でき、競争からは得られない真っ当な自信を持つことができます。

困難だと思えることにも挑戦してみる

これまであげてきた自信を育む方法を踏まえて、現状では困難であると判断してしまっていることにも、チャレンジしていくことが大事です。

「自信がない」という認知的な不安が強いとその腕試しができず、成功体験を積むことに消極的になってしまいます。完璧主義を手放し、困難だと思えることも、まずは「できる」と思える何かしらの小さい要素を探し、チャレンジに対して前向きな見方をしていきましょう。