――キャラクターの魅力についても伺いたいのですが、桃月さん演じる乱乱は変わった性格なんですか?

乱乱は特殊訓練を受けていたので、人との関わり方があんまり分かっていないんです。だけどストーリーの中で、デス美(※本作のヒロイン)さんにとある会に誘われた結果、ちょっとずつ乱乱の心が動いていく様が魅力的なんですよ。原作ではまだほとんど出ていないんですけど、また登場する機会があれば、もっともっといろんなことを学んでいくだろうし、いろんな表情の乱乱が見れるんじゃないかなと思うので、今後の成長にも期待です!

――桃月さんに似ている部分もあったとか。

人と群れずに仕事を淡々とこなすというのは、割と自分と一緒だなって思うところがあります。

――ひとりぼっちになってしまうとかではなく?

違う違う違う違う、それは違う。群れるのが苦手なだけです! 自ら好んでぼっちになっているだけなので!

――……。

自ら進んでぼっちの道を歩んでいるだけなので! 強調して書いておいてください!(笑)

――さて、自分と似ている部分があったということですけど、それが収録で生きる場面はありましたか?

生かせたかどうかは分からないですけど、自分と似ている面があるキャラクターなので心情がなんとなく分かりました。自ら進んでぼっちになってはいるんですけど、やっぱり人に話しかけられたらうれしいし、誘ってもらえたらうれしいんですよ!

――桃月さんも同じタイプだからこそ理解できる部分があったと。

私も自分から行くことがないので、グイッと来てくれないと友達になれないです。誘ってくれる人と何回か会って「この人となら2人で会っても大丈夫」ってならないと誘えない。だから「この子と仲良くなりたいからご飯誘ってみようかな」っていうのができないんですよね。こっちが仲良くしたいと思っていても、あっちが仲良くしたいなって思ってなければ進展はないです。

――なかなか難しい部分ですよね。

「怒ってない?」とか「怖い雰囲気が出ている」みたいに思われがちだと思うんです。全然怒っていないんですけどね。1回目は素っ気ないんですけど、3回くらい話しかけてもらえれば普通に話せるようにはなると思います。でも1回目が素っ気ないからそれで心折れるほうが多いです。それ以上会話に踏み込んでくれる人が本当にごく一部しかいないので、挨拶程度の仲の子がほとんどです。人間関係難しい…。

――(笑)

■これからもマルチで活躍できたら

――マルチに活動されている桃月さんですが、今後の展望を教えていただけますか。

長く生きていくために、頂ける仕事は1つずつ丁寧にこなしていきたいという気持ちです。だから「絶対にこの道に進みたい!」っていうよりは、どの仕事も頂けるのであれば、全力でやらせていただきたいという思い。「いやいや、女優なんで」「私モデルなんでちょっとそういうのは」とかは全然ないので、これからもマルチで活躍できたらいいなと思っています。

――それでは最後に、『恋は世界征服のあとで』の見どころを教えてください。

作品はまだ完結していないんですけど、禁断の恋の行方がどうなっていくのかが見どころだと思うので、そこにひとつ注目して観てほしいです。そして、このとんでもないキャスティングの中で、初めて声優というお仕事をやらせていただきました。この作品がデビュー作になるので、一体どの程度のものなのかなと心配ではありますが…。ぜひ全人類に最後まで観てもらって、感想もつぶやいてくれたらうれしいです!

●桃月なしこ
1995年生まれ、愛知県出身。“かわいすぎる現役ナース兼コスプレイヤー”としてデビュー。サカイ引越センターのテレビCMに抜てきされ、特撮テレビドラマ『魔進戦隊キラメイジャー』(テレビ朝日)などの作品に出演し、女優としても活躍している。初フォトスタイルブック『PEACHY』が発売中。