お笑いコンビ・ナイツの塙宣之が24日、YouTubeチャンネル『ナイツ塙の自由時間』に出演。動画「売れない芸人の特徴…その共通点とは?」内で、ナイツのキャッチフレーズについて語った。

ナイツ・塙宣之

同チャンネルではこの日、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)など人気番組を多数手掛ける構成作家・飯塚大悟氏をゲストに招き、人気企画「笑辞苑」を実施。お笑いにまつわるテーマで真面目に語り合う企画で、今回のテーマは「キャッチフレーズ」だ。

賞レースやネタ番組などで、芸人たちが登場する前に紹介されるキャッチフレーズだが、実は構成作家がつけるケースが多いよう。しかしつけるのは簡単ではなく、飯塚氏は「キャッチフレーズ次第でウケ方が変わる」「見たくさせたいが、ネタバレになってはいけない」「迷いながらやってますね」と作家目線でも難しいと語る。

そして、飯塚氏が最近考えたというキャッチフレーズの例として挙げたのが、『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ系)でオダウエダにつけた「立入禁止の不条理空間」。「僕の考えなんですけど、オダウエダってヘタウマじゃないですか?」「『これって下手なの?』って思われると良くないな。『不条理コントですよ』って先に言ってあげたほうがいいのかなと思って」と持論を述べた。

すると、塙は「本人が言えない部分をそっち(作家側)でキャッチーにしてあげるってことだよね」と飯塚氏の狙いを言語化しつつ、「俺は『ベテラン風若手漫才』っていうのがすごい好きだった」と、ナイツが『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ系)に出演した際のキャッチフレーズが好みだったと明かす。

当時、ナイツはいわゆるヤホー漫才を中心にテレビ出演を重ね始めていた時期だったが、「ヤホーのネタばっかりやってた時があって、その時に『ヤホーでおなじみの』とか『言い間違いの』とかやられちゃうと、ヤホーのネタって絶対2年ぐらいでなくなるし」「そもそも俺たちは浅草で漫才やってるのがベースじゃん?」「たまたまああいう言い間違えのヤホーが生まれただけだから」と、さまざまな理由でヤホー漫才にばかりフォーカスされることに懸念があったよう。

しかし、結果的につけてもらえたのが「ベテラン風若手漫才」といキャッチフレーズで、塙は「ものすごく嬉しかった」と回顧。これには、飯塚氏も「言ってもらえたほうが『この人たち古臭いのかな?』って思われないで、『これが味なんだ』って(思われる)」とうなずいていた。