2022年6月17日(金)より新宿バルト9ほかにて全国公開予定の劇場アニメ『怪盗クイーンはサーカスがお好き』の先行試写会が、5月25日(水)、新宿バルト9にて開催された。
「都会のトム&ソーヤ」シリーズ、「名探偵夢水清志郎事件ノート」シリーズなどで知られる児童文学の名手・はやみねかおるによる「怪盗クイーン」シリーズは、2002年に発表された『怪盗クイーンはサーカスがお好き』以降、作品は15巻を数え、累計発行部数120万部を突破している超人気シリーズだ。
発売から20年を経て、ついに劇場アニメーション映画化された本作の先行上映に続いて行われたトークパートでは、クイーン役の大和悠河、西遠寺考太郎役の広瀬裕也、そして作者のはやみねかおるが登壇。3人が現れると、興奮の冷めやらぬ会場からは大きな拍手が湧き上がる。
会場で実際に初めて完成した映像を見て、「本当に映画になったことを実感した」というはやみねは、20年前の作品がアニメ化されたことについて、関係者や読者に対してあらためて感謝の思いを告げた。
続いてキャラクターのクイーンをイメージした赤いジャケットと白のパンツで登壇した大和は、クイーン役の話があったときに、「何かの間違いじゃないか」と思ったが、原作に触れ、じわじわとうれしさがこみ上げてきたと語り、声優初挑戦で収録の際もすごく緊張していたが、一緒にアフレコをした、ジョーカー役の加藤和樹とRD役の内田雄馬が頼もしく、ほっとして、逆に自由にできたと振り返った。また、とてもピッタリだったという声に加え、宝塚歌劇団で男役をやっていた経験が、性別も年齢も国籍も不明なクイーンにマッチしたのではと分析。はやみねからも「クイーンが喋っていると思った」と太鼓判を押された。
一方、はやみねが“難しい役“という西遠寺考太郎を演じた広瀬は、「自分に近い役どころだったので、気持ちには入りやすかったが、どこまで攻めた演技をするか、微妙なバランスは考えながら演じた」と収録当時を思い返し、一緒に収録を行った清水彩香が演じる伊藤真里との掛け合いは、人間的に響く部分があるので、ぜひ注目してほしいと強調した。
また、原作を大事にしてもらい、今の時代にこれで良いのかというくらい20年前のセリフが再現されていて、逆に恐縮したというはやみねは、もし第二弾があれば、「もっと自由に、やりたいようにやってほしい」と笑顔を見せた。
最後に大和が、「見終わった後に、ジーンと暖かくなるものがあふれる、家族で楽しめる夢の詰まった作品」と熱弁し、作品の魅力をあらためてアピール。劇場公開されたら何度も足を運んでほしいと声を揃え、先行試写会を締めくくった。
劇場アニメ『怪盗クイーンはサーカスがお好き』は、2022年6月17日(金)より新宿バルト9ほかにて全国公開。現在、数量限定ムビチケスタンド付きペアムビチケカードも発売中だ。クイーンとジョーカーそれぞれの絵柄のムビチケカード2枚が、ムビチケカードスタンドつきで購入できる。上映予定劇場およびメイジャー通販サイトで購入できるので、こちらもお見逃しなく。各詳細は公式サイトにて。
(C)はやみねかおる・K2商会・講談社/「怪盗クイーン」製作委員会