工業メーカーの日機装は、鉄道車両内の空気を清浄化する「深紫外線LED除菌ユニット」を近畿日本鉄道の新型一般車両向けに開発すると発表した。
「深紫外線LED除菌ユニット」は、室内の空気を装置内に吸い込み、深紫外線により清浄化された空気を放出するしくみ。日機装は2020年1月からこの技術を活用した空間除菌消臭装置「エアロピュア」を販売しており、医療機関、教育関連施設、宿泊施設など幅広い分野で利用されている。深紫外線LEDは長寿命かつ小型で環境負荷も低く、従来の水銀ランプに比べて優位性があるため、世界から注目されているという。
今回、古河電工グループの古河産業が、この技術を鉄道車両内の環境整備に活用しようと発案。これまで培ってきた鉄道事業者とのリレーションを生かし、鉄道向け深紫外線LEDユニットの開発をサポートする。
今後は「深紫外線LED除菌ユニット」とそれに関連するシステムの開発を行い、近鉄の新型一般車両への搭載をめざす。他の鉄道車両への展開も引き続き検討するとしている。