映画『大河への道』(5月20日公開)の先行プレミア上映イベントが9日に行われ、中井貴一、松山ケンイチ、北川景子、岸井ゆきの、和田正人、溝口琢矢、平田満、橋爪功が登場した。
同作は立川志の輔の新作落語『伊能忠敬物語―大河への道―』の映画化作。観光促進として伊能忠敬を主人公とした大河ドラマの開発プロジェクトを立ち上げた千葉県香取市役所のメンバーが、1821年に史上初の日本地図を完成させたのは伊能忠敬ではなかったという驚くべき新事実を発見してしまう。一方200年前の江戸時代では、忠敬の志を継いで地図を完成させるために、涙なしには語れない弟子たちによる一世一代の隠密作戦が動き出していた。
登壇者全員が実際に大河ドラマの出演経験者だったが、キャスティングについて聞かれると松山は「特に大河ドラマ出てたからといって関係ないですね」と苦笑。中井は同作のことを聞いた時に「中国の壮大な話かと思った」と勘違いしていたエピソードを披露したが、松山も「もっと壮大な日本人だけじゃない何か、人ってどう生きていくべきなのかみたいな、人生を教えてくれそうなタイトルに見えたんですけど、DVDを見たら『そっちね』という感じでした」と驚いた様子だった。
また、伊能忠敬が55歳から日本地図のプロジェクトを始めたことにちなみ、「55歳から始めたいこと」を聞かれると、溝口が「意外と日本全国津々浦々って行かないんじゃないかなと思ってて、行ったことのないところに行っておきたいなと思いますね。最初は世界旅行だと思ったんですけど、55歳からだと飛行機のも結構大変だし……」と発言し、現在60歳の中井は「大変じゃねえよ! 飛行機くらい乗りますよ! ねえ、橋爪さん!」と抗議。
溝口は焦りながら「55歳は行けるんですよ。世界回るとしたら20年くらい見るじゃないですか。80とかになって飛行機に十数時間も乗ってられないなと言うのを端折っちゃいました! これフォローできてます?」と尋ねる。最終的には「失礼しました!」と潔く謝っていた。