Visaは4月27日、アジア太平洋地域で展開するスタートアップ企業支援プログラム、Accelerator Programに採用されたスタートアップ5社を発表した。
Visa Accelerator Programの2022年の参加企業に選出された企業は、「Cymonz」「Moneytree」「Perfios」「TallyKhata」「TripleA」の5社。今後半年間をかけ、Visaと緊密に連携しながら、銀行、加盟店、政府、ベンチャー企業などで構成されるVisaの大規模なパートナーネットワークにとって明確なビジネスチャンスを創出していくという。
ニュージーランドを拠点とする国際決済および外貨両替プラットフォームの「Cymonz」は、お金の動きを簡素化、拡大し、新しい金銭の授受の方法を実現。日本を拠点とする金融データアグリゲーションプラットフォームの「Moneytree」と、データアグリゲーションおよび解析を専門とするインドのフィンテック「Perfios」は、アジア太平洋地域で拡大するオープンデータ環境を活用し、リスクや与信といった領域で意思決定の向上に取り組むとしている。
また、バングラデシュの小規模企業向けの主力デジタル決済プラットフォーム「TallyKhata」は、小規模企業が与信枠や運転資金を確保できるよう新たな方法を開発し、包摂的な金融サービスを支援。ホワイトラベルの暗号通貨ソリューションを提供するシンガポールのスタートアップ「TripleA」は、デジタル通貨やブロックチェーン技術を活用した新たな決済の開発に取り組むなど、新型コロナウイルス感染症によりデジタルファーストの未来に向けた移行が世界中で加速するなか、2022年のプログラム参加企業はこの数年で顕在化した金融上、技術上の喫緊の課題に取り組むという。