アウトモビリ・ランボルギーニ・ジャパンは新型車「ウラカン・テクニカ」を発表した。V型10気筒の自然吸気エンジンを搭載する「ウラカン」シリーズの新顔「テクニカ」は、超高性能な心臓部を持ちながら日常づかいもこなせるバランスの取れた1台に仕上がっているそうだ。

  • ランボルギーニ「ウラカン・テクニカ」

    ランボルギーニの新型車「ウラカン・テクニカ」

超高性能だがコテコテ過ぎない

アウトモビリ・ランボルギーニ・ジャパンのダビデ・スフレコラさん(ゼネラルマネージャー)にいわせると、ウラカン・テクニカは「1台のクルマに3つの魂を詰め込んだ」製品であるとのこと。「走りの楽しさ(エモーション)」「最高のパフォーマンス」「ライフスタイルの表現」を兼ね備えたクルマなのだ。

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    ランボルギーニのDNAを色濃く継承する「ウラカン・テクニカ」

エンジンは「ウラカンSTO」と同じ640馬力のV10を搭載しながら、エアロパーツなどはSTOと比べて「コテコテ」ではなく、日常でも使いやすいクルマに仕上がっているのがウラカン・テクニカの特徴。アンダーボディに新たなデフレクターを装着するなど空力が大幅に向上しており、「ウラカン EVO RWD」に比べるとダウンフォースは約35%向上、空気抵抗は約25%の低減を達成している。

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    フロントの「Y」字はランボルギーニ「シアン」に通じる意匠。この部分はエアインテークになっており、取り込んだ空気を前輪のタイヤハウスに流すことでブレーキディスクやキャリパーを冷却する

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    前後のボンネットはカーボンファイバー製

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    「ウラカン・テクニカ」は後輪駆動

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    高回転で切れの良い音を奏でるV10エンジン

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    20インチのダイヤモンドカットホイールを装着

ランボルギーニは2023年に同社初のハイブリッド車(PHEV)を発売し、2024年以降に発売する新型車は全てPHEVとする計画。2022年は「内燃機関をたたえる年」と位置付ける。クルマの電動化は劇的に進んでいるが、まだまだ電気のクルマには乗り換えたくないという人にとって、他社にはほとんどない自然吸気のV10を積んだウラカン・テクニカが格好の選択肢になるはず。価格についてはランボルギーニ販売担当から「ウラカンSTOは4,000万超、テクニカは3,000万円スタート」といった話が聞けた。

半導体不足などの影響をそこまで受けていないというランボルギーニだが、ウラカン・テクニカについては日本国内でもオーダーが積み上がっているそうで、これから注文しても納車は1年待ちくらいになる見込みだ。

  • 「ウラカン・テクニカ」のスペック
ボディサイズ 全長4,567mm、全幅1,933mm(サイドミラーを入れると2,236mm)、全高1,165mm
ホイールベース 2,620mm
乾燥重量 1,379kg
排気量 5,204cc
最高出力 470kW(640馬力)
最大トルク 565Nm
パワーウェイトレシト 2.15kg/HP
最高速度 325km/h
0-100加速 3.2秒
  • ランボルギーニ「ウラカン・テクニカ」
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