分厚い参考書や辞書に付箋をはさんだら、そこには一瞬で繁華街が誕生。そんなマジックのような付箋が、今、Twitterで話題です。

貼れば貼るほど繁華街になる付箋考えました。
勉強熱心な人ほど、素敵な繁華街に仕上がります。笑(@issikazu20より引用)

  • (@issikazu20より引用)

ツイートの投稿主はIT企業デザイナーの「いしかわかずや@アイデアクリエイター(@issikazu20)」さん。話題となっている付箋はその名も「繁華街になる付箋」。付箋はビルに並ぶ看板を模したもので、厚みのある本などにはさんで本を自立させると、なるほどまるで繁華街に建つビルのよう。この面白いアイデアに4月6日時点で、1.8万のリツイート、11.3万件のいいねと大きな反響を呼んでいます(4月7日時点)。

コメントでは、「楽しく使える文房具大好きです!天才!」「めちゃくちゃ欲しいです。 切実に」「意味もなく、やたらと貼ってしまいそうw」と商品化を熱望する声も多く寄せられました。

そのほか「建築の法令集にやってみたい!と思いましたが、試験で使うので、勇気が出ません笑」「勉強が進むと香港のメインストリートみたいになるんですな」「真面目で難しそうな本に貼っていったら、そのギャップで面白いことになりそう」「勉強すればするほど治安が悪化しそう…」など、「実際に使ってみたら」を想定した声も集まりました。付箋を貼りたいがために、いつもより余分に1ページ読んでみるなど、確かに勉強ははかどりそうです。

また、中には「秋葉原バージョンもあったら欲しいです……!!」「企業から広告費取ったら面白いと思いました」といったアイデアを寄せるフォロワーも。地域ごとに繁華街のカラーも違うので、「秋葉原バージョン」「銀座バージョン」「香港バージョン」などがあったら楽しいですね。

投稿主のいしかわかずやさんに、この付箋のアイデアを思い付いたきっかけやこだわりについて聞いてみました。

投稿者に聞いてみた!

――繁華街になる付箋、発想のきっかけは?

「繁華街になる付箋」を思いついたきっかけは、繁華街に並んでるたくさんの看板が純粋に付箋が本から飛び出してる様子と似ていると思ったところからでした。普段から物事を観察しているので、似ている事象同士を組み合わせてありそうでなかったアイデアを考えることを頭の中でよくやります。

―― 付箋について、制作する際にこだわったポイントはありますか?

ありそうでなかったアイデアに仕上げるためには、実際にありそうな看板を作る必要がありました。繁華街にありそうな看板を調べつつ、一番イメージしやすいデザインを選びながら作成しました。

――さまざまなアイデアを投稿されておりますが、ちょっと便利になったり、使う側の気持ちを掻き立てるような「ありそうでない」グッズが多いかと思います。心掛けていることはありますか?

既存のものを疑うことを日々意識しています。言い方を変えると「当たり前を疑う」ということです。この世のすべてのものは"完成形ではない"と思いながら、既存のものの使いづらい点や改善すべき点を考えて、少しの工夫でそれを解決するアイデアを考えるように意識しています。「既存のものをちょっとだけ変える」アプローチでアイデアを考えると、ありそうでないアイデアが生まれ、周りに驚きと共感を与えることができます。


いしかわかずやさんは、他にもTwitterで数々のアイデアを投稿しています。どれも「ありそうでなかった!」とその着眼点に驚かされるものばかり。興味がある方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。