『滝沢歌舞伎ZERO 2022』の公開ゲネプロ及び初日前会見が6日に東京・新橋演舞場で行われ、Snow Man(岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、佐久間大介)が登場した。

  • Snow Man

    Snow Man

同作は2006年よりジャニー喜多川が企画・構成・総合演出を務め、滝沢秀明が主演した和によるスーパーエンタテインメントシリーズ。2018年に滝沢が引退を表明した後、Snow Man主演で『滝沢歌舞伎 ZERO』として生まれ変わり、2020年には『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』が公開された。

ステージの全体的な振り付けはA.B.C-Zの五関晃一が行い、300万枚の桜や腹筋太鼓、新たに歌舞伎の「連獅子」パフォーマンスも。第二部の劇『満月に散る鼠小僧〜残したのは「笑いあり、涙なし」〜』では、9人を中心とした人情劇で大量の水の中での大立ち回りで、例年役替わりの「犬役」としては佐久間が「キンちゃま」に扮した。

公演にはIMPACTors(佐藤新、基俊介、鈴木大河、影山拓也、松井奏、横原悠毅、椿泰我)も出演しており、岩本の振り付けと目黒デザインの衣装で新曲「Fighter」を見せる。Snow Manが歌舞伎の化粧をする前で基&松井がトークする場面では、急遽2人が一発芸を振られ、猫背になった基は「おはようございまーす」と登場する深澤の姿のモノマネを披露し「似てる」と褒められる。向井は「ほんまに何使われるかわからんの。テレビ局の趣味ってよくわからん」とぼやきながら、記者に向けて「どうも〜汽車で〜す! 汽車ぽっぽ〜!」とこちらも一発芸を披露した。

ゲネプロ後の会見では、佐久間が「連獅子が目玉ですね。これだけの人数でやるって、本当にないことらしいので。回転数も人間の限界に挑戦している感じなので、命を削ってやってます」としみじみ。23回も首を回すという連獅子に、渡辺は「今も首が痛くて。でも、回している時に客席も換気できていいのかな。今の状況にはぴったり」とジョークを飛ばす。

実はなかなかカツラが出来上がらず、実践は公開ゲネプロで3回目だったという。深澤は「特注の、自分の頭のサイズに合ってるものを回さないといけないので、できあがったのはぎりぎりだった」、ラウールは「身長に合わせて髪の毛の長さが決まっているので、僕が1番ロン毛でした」と説明。阿部が「稽古が大変だったよね。毛の振り方にもちょっとしたコツがあって、勢いとかも利用したりする」と振り返ると、記者から「毛は何kgくらいあるんですか?」と質問が飛び、司会から「約3kgです」と補足が入る。メンバーが「じゃあ質問からもらおうか」と仕切り直し、「3kgくらいです」と答える阿部、「物知りやね!」とわざと感心してみせる阿部の姿に、佐久間が「テレビへの慣れが出てるなあ」とつっこんでいた。

今回はラウール&目黒が「Breezer」、深澤&渡辺&宮舘が「Into the sky」、岩本が「卒業」、佐久間&向井&阿部が「MY FRIEND」をそれぞれ披露。ラウールは「俺とめめ(目黒)は楽屋に戻ったら、いつもふっかさんのラップに『かっこいいよね』と言ってハマってた」と明かす。深澤&渡辺&宮舘は今までよりも長い刀での殺陣で、宮舘は「長さもあってLEDもついているので、普通の刀より重量感があります」と語った。

佐久間は「色々なフライングをやってきましたが、初めて"スリング"をやらせてもらって。滝沢くんから『腕の筋肉を見せてくれ』と言われたので、ほぼほぼ腕、ちょっと体を使うくらいのパワー系でいってます」と自身の見せ場を紹介。また怒涛の歌舞伎パートがある岩本が「捌けて次のスタンバイをする時に、まだ何も準備できてない状態で『あと20秒です!』と言われたのが初めてすぎて、さすがにちょっとびっくりしました」と苦労話をすると、深澤は「僕はメイクとか着替えとか全部終わって言われたのが『あと6分あります!』で、『あ、けっこうあるんだ』って」と余裕を見せていた。

会見ではラウールが「身長が伸びたのではないか」と指摘される一幕も。ラウールが「実はハイヒールを履いてて。ずっとシークレットブーツ状態なのでそう見えるだけなので、本当は170cmです」と冗談を言うと、周囲は「嘘つけ!」総ツッコミ。ラウールは190cmを超えたという身長でアクリル板に「そろそろもう(越えそう)……頑張って」とエールを送り、「まだ10代なので」と今後の成長も期待させた。