新しいことが始まる4月。おうち時間が長くなり、大画面で好きな映画やドラマを思いっきり見られたらとずっと気になっていた「ホームプロジェクター」をついに導入することにした。一人暮らしの狭い部屋でもホームプロジェクターは使えるのだろうか。スマホサイズのホームプロジェクター「KABENI(カベーニ)」を使ってみた様子をレビューしたい。

  • QOLを上げるべくホームプロジェクターを導入しました

スマホサイズのプロジェクター「カベーニ」

大型のものや壁や天井に取り付けるものなど、ホームプロジェクターといってもサイズや機能は様々。私がホームプロジェクターを探した条件は下記の通り。

・持ち運び、片付けがしやすいサイズ感

狭い賃貸暮らしなので、大型のものは片付ける場所がない。友達の家に持っていっても使えるコンパクトサイズだとなおよし。

・HDMI対応

PCやレコーダーでBlu-rayを再生し、その画面を投影して使いたい。ニンテンドースイッチをつないでゲームができたら最高!

・Bluetooth対応

映画やドラマをできるだけ高音質で見たい! 手持ちのBluetoothスピーカーとつなげて使いたい。

一番重視したのはコンパクトサイズであること。部屋が狭いのでできる限り小さく、サイドテーブルなどに置いて使えるものを探していた。これらの条件に合うものの中でスタイリッシュだったものがUENO-monoの「カベーニ」だった。

  • UENO-mono「カベーニ」。カラーはブラック

届いた箱が思ったよりも小さかったが、開けてみると本体はスマホより少し大きめくらい。サイズは厚さ1.7cmx幅8cm×長さ14.5cm、重さは220gと驚くほどにコンパクト。付属品として、三脚やリモコン、HDMIケーブルなどが同封されていた。

  • 箱の中に入っていたもの

【入っていたもの】
・本体
・リモコン(別途単四電池2本が必要)
・専用収納ケース
・電源アダプター
・USB-DCケーブル
・HDMIケーブル
・AUXケーブル

  • 手でもってもこのサイズ感。大きめのスマホくらいの大きさ

YouTube、ネトフリをすぐ見られる

さっそく電源につないで壁に投影してみる。昼過ぎにレースのカーテンを閉めた部屋での投影だが、明るめの部屋でも十分見やすい。壁との距離を調整すると、画面をまっすぐ見やすいように補正をしてくれた。四隅手動補正の機能があり、上下自動±40°、左右手動±30°は調整してくれるようだ(HDMI接続時には無効になる)。

  • 三脚に本体を取り付けて角度を調整する

もともとYouTubeやNETFLIX、Amazon Prime Videoがインストールされている。Wi-Fiにつなげば即動画視聴可能なのはありがたい。付属のリモコンを動かせば簡単に操作できるので、早く動画が見たい! というときもサクサク使えそうだ。スマホに専用アプリ「E share」を入れるとリモコンとして使うこともできる。NETFLIXのアカウントログインなど、文字打ちをするときにはアプリを使った方が入力は楽だった。

  • 14時過ぎ頃、レースのカーテンをしめて少し暗くした室内で投影

YouTubeを試しにつけてみると、すぐに再生ができた。Wi-Fiの調子が悪いと画質が落ちることもあったが、連続再生もでき、不自由なく使える印象。YouTube Premium会員なのでアカウントにログインすれば、広告なしで快適にYouTubeを見ることができた。大画面で見るお気に入りの動画に、かなりテンションが上がる。

続いてはNETFLIXにもログイン。こちらもサクサク再生ができ、リモコンで操作をしながら映画やドラマを選ぶのも簡単だった。直感的に操作ができるので、一緒にプロジェクターで映画を見ようと誘った友人もすぐに使いこなせていた。

Bluetoothをつなげば臨場感アップ!

今回カベーニを選んだ理由の一つがBluetoothとつなげること。JBLのポータブルスピーカーをつないでみた。設定からBluetoothをリンクさせたら準備完了! プロジェクター本体からも音は出るのだが、Bluetoothスピーカーを自分たちの近くに置くことでより臨場感を楽しめる。部屋を暗くすればおうち映画館も本格的に……。

  • Bluetoothでスピーカーとつないでみる。臨場感が出て良き……

カベーニはもとからインストールされているアプリのほかにも、Hulu、U-NEXT、AbemaTV TELASA、ビデオマーケット、TVer、日テレTADA、FOD、テレ朝動画などにも対応。Google Playからインストールして使うことができる。

本体の内部ストレージが32Gあるため、Wi-Fiがある状態でYouTubeやNETFLIXのお気に入りの動画を保存しておけば、オフラインでも動画視聴が可能。持ち運びしやすいサイズなので、キャンプをして夜に保存しておいた映画を見るなんて使い方もできそうだ。

ゲームやPCを大画面で映してみる

付属のHDMIケーブルをつなげばPCやゲームを大画面に映し出せる。四隅手動補正の機能がHDMIに接続すると使えないため、今回は台形のような画面で壁に投影されていた。補正しなければこんなにも歪んで見えたのかと手動補正機能の良さを実感。

ちなみにHDMI部分にFire TV Stickを差しても使うことができた。Fire TV Stickの画面が使い慣れている人には良さそうだ。余談だが、カベーニのリモコンとFire TV Stickのリモコンはかなり似ている。

ホームプロジェクターでQOLは上がる

コンパクトサイズのカベーニだが、その実力は十分。投影サイズは5-140インチで、最短距離12cmから壁に映像を映すことができるので、狭い部屋でも使いやすいのが好印象だった。

起動も早く準備に手間がかからないので、取り出したらすぐに使えるのも嬉しいところ。操作が面倒だと使わなくなるかもしれないと思っていたが、つなげれば即YouTubeが再生できるので、家にいるときはテレビ代わりにYouTubeをつけている私は重宝している。

食事をしながらスマホの画面をのぞき込んでいた生活から、カベーニを導入して大画面でゆったりと映像を楽しむことができるようになった。寝転がったりくつろいだりしながら動画を見られる環境はかなり生活の質が上がったように感じている。私的今年の買ってよかったものランキングに間違いなく入りそうだ。

  • 狭い部屋でも大画面で映像が見られると毎日がちょっと豊かになる