女優でグラビアアイドルの岸明日香が14日、最新写真集『Culmination』(SDP 3,300円)を発売した。同作は、デビュー10周年そして30歳を迎えた岸のアニバーサリー写真集。タイトルの『Culmination』は“集大成”、“最高点”、“頂点”を意味する。

マイナビニュースでは今回、アニバーサリー写真集発売という節目のタイミングで岸にインタビュー。大阪から上京し、グラビア界のトップランナーの一人になった彼女のデビューから今に至るまでの軌跡を辿った。

  • 岸明日香 撮影:島本絵梨佳

■30代になって感じる変化

――今作は30歳を迎えた岸さんを表現した一冊ですが、30歳になる前の心境はどんなものでしたか?

もちろん20代後半も大人なんですけど、2が3に変わるだけで「もう言い訳できひん」「何があっても大人」みたいな感じがして、30歳になる直前が一番嫌でした(笑)。29歳の時はそういう不安感もあって、「もうすぐ30歳になるんかー」「憂鬱やなあ」と思っていましたね。

でも、いざ30歳になったら、めちゃくちゃ潔くて! 20代の頃は、自分が子ども扱いされたまま話を進められているように感じることもあって、ちょっと拗ねたりしていたんですけど、今は一人のいち意見として、話を聞いてもらえるようになった気がしますし、自分の考えを言葉にできるようになりました。それが一番大きな変化かもしれません。

――それは岸さんのなかで、30代になって何か吹っ切れたものがあったということなんですかね? 周りの人からすると、29歳と30歳でそんなに差を感じることはないのかなと。

ホンマに気づいたらなんですけど……例えば、前までは自分が言いたいことがあっても、それをどんなふうに言葉にしていいか、そもそも、それを自分が言っていいのかも分からなかったんです。

でも、特にグラビアに関しては勉強もしてきたし、撮影も結構な数をやってきたので、その経験が自信になって、「自分はこうしたい」という気持ちもはっきりと出てきて、それを言葉にできるようになったのかなと思います。

――「30歳を迎えるのは怖かったけど、いざ30代になると楽しい」と言う人が多いのは、そういうことなのかもしれませんね。

私はグラビアアイドルのお友達で先輩の方が結構多くて、「30代楽しいと思うよ」とずっと言われていたんです。その時は「ホンマなんかなあ……」と疑ってたんですけど(笑)、自分が30歳になって、その言葉の意味を割と早く理解できたほうなのかなと思います。

ただ、30歳になってから初めてネットニュースに取り上げていただいて、「岸明日香(30)」と書かれているのを見た時は、ちょっとダメージを食らいました(笑)。年齢って現実味がないじゃないですか? だから、その表記を見た時に「あっ、もう30歳なんや」って。

それで割と吹っ切れた気がして、逆に「大人扱いされたい」という気持ちがちゃんと湧いてきてからは、すごく楽しいですね。