JR東日本は17日、福島県沖で3月16日深夜に発生した地震による東北新幹線の被災状況を発表した。列車の脱線や土木構造物の損傷、電柱の折損、軌道変位、駅設備の破損など、新幹線設備に大きな被害が確認されたとのこと。東北新幹線は那須塩原~盛岡間で運転を見合わせている。
3月17日午後の時点で、列車の脱線に加え、電柱の折損、軌道変位、土木構造物の損傷、駅設備の破損が見つかったという。同日15時までの確認で、電柱の傾斜や圧壊の被害が新たに見つかり、引き続き被害状況の確認を進めるとしている。
東北新幹線の全線運転再開までには相当な期間を要する見込みで、3月18~21日も那須塩原~盛岡間で終日にわたり運転を見合わせ、東京~那須塩原間・盛岡~新青森間の上下線で臨時ダイヤによる運転を行う予定。早期復旧に努め、今後の運転計画や復旧見込みについては改めて案内する。
なお、在来線の設備についても一部損傷が発見されており、首都圏から東北方面において、運転再開まで航空会社にも協力を要請しているとのこと。