“バブリーダンス”で注目を集め、在学中にスカウトされて芸能界入りを果たした伊原。改めて当時の心境を尋ねると「親と相談して、こんなチャンスないからできるところまでやってみようと飛び込みました」と振り返った。

“バブリーダンス”によって芸能界の道が開けたものの、「“バブリーダンス”の登美丘高校ダンス部の元キャプテン」と紹介されることが続き、「いつまで“バブリーダンスの子”ってなるんだろう。そう言ってもらえるのはうれしいけど、女優としてはどうなんだろう」と悩んだ時期もあった。

だが今では、「“バブリーダンス”があったから今がある。それも含めて私の魅力だと思うので、感謝しています」と葛藤はすっかり解消。「今後どれだけ素敵な仕事をしたとしても、“バブリーダンス”はずっと言ってもらえると思うし、 自分を知ってもらえるポイントが変わらずあるというのはすごい強みだなと!」とプラスに捉えている。

吹っ切れたきっかけを尋ねると、「1年前くらいに(事務所の)社長から『“バブリーダンス”はあなたの武器だから、これからも使ってやるぐらいの気持ちでやったらいいんじゃない?』と言われたのは大きかったかもしれません」と告白。「女優として活躍できていれば、“バブリーダンスで出てきたけど今は女優をやっている子”ってなると思うし、ダンスを踊れることは魅力の一つなので、そう紹介してもらえることも幸せだなって感じています」と晴れやかな表情で語った。

伊原の武器であるダンスは、写真集にも収められている。「動きたいように動いて、それを撮ってもらいました」と語るダンスシーンは、躍動感たっぷり。公式YouTubeのダンス動画も人気だが、「自分で振り付けを覚えて、衣装を考えて踊るというのはやっぱり楽しいです」と自身も楽しんでいる。

たまに“バブリーダンス”を踊っている映像を見返すこともあるという。「初心を忘れずに、ということで」。“バブリーダンス”への感謝やダンスへの自信を胸に、女優としてさらなる飛躍を目指す。

  • 伊原六花の3冊目の写真集『R22』(発売元:ワニブックス)の先行カット

■伊原六花(いはら・りっか)
1999年6月2日生まれ、大阪府出身。登美丘高校ダンス部キャプテンを務め、2017年に「日本高校ダンス部選手権」で披露した“バブリーダンス”で一躍有名に。2018年3月に高校を卒業後、本格的に芸能活動をスタートさせる。ドラマ『チア☆ダン』(2018/TBS)や2019年度前期NHK連続テレビ小説『なつぞら』、映画『星空のむこうの国』(2021)などに出演。2021年は『ロミオ&ジュリエット』、『友達』、『海王星』の3本の舞台に出演。NHK・Eテレの語学番組「旅するためのスペイン語」第2シーズンにも出演中。