ちょっとした仕事の必需品を買うのに身近にあるコンビニは便利ですよね。コンビニで買い物をするとレシートを渡されますが、領収書が欲しい場合はどのように発行してもらえばいいのでしょうか。また、チケットの発行やコピーにおける領収書の扱いも気になるところです。

この記事ではコンビニにおける領収書の扱いと発行方法、レシートとの違いについて解説します。

  • コンビニにおける領収書とは

    「コンビニで領収書を発行する方法」について解説します

コンビニにおける領収書とは

コンビニでは銀行ATMの利用や宅配物の受付、公共料金の支払いなど、買い物以外のサービスも充実していて便利です。

日常生活で必要になる支払いやサービスは、ある程度コンビニでカバーできます。便利なコンビニを利用した場合、領収書はどのような扱いになるのでしょうか。コンビニでの領収書の取り扱い方について解説します。

基本的にレシート

コンビニで買い物をすると、発行されるものはレシートです。レシートには発行者や発行日時、支払いの明細、金額が書かれています。店舗によって「領収書」や「領収証」と書かれています。

手書きの領収書が必要な際は、希望の旨を伝えるとレシートと引き換えに発行されるケースが多くなっています。店舗によって異なるため、よく確認しておきましょう。

  • コンビニにおける領収書とは

    コンビニで買い物するとレシートが発行されます

コンビニで領収書を発行する方法

コンビニは買い物以外に資料をコピーしたり、チケットや通販の商品の受け取りをしたりとさまざまな利用方法があります。買い物以外のサービスで領収書を発行することはできるのでしょうか。サービス別に領収書を発行する方法について解説します。

マルチコピー機

コンビニには資料のコピーやデータの印刷、FAXなどを行えるマルチコピー機があります。写真のプリントや対応している自治体ならば住民票の写しなども発行できる便利なサービスです。

マルチコピー機で領収書を発行することは可能です。支払いはレジカウンターではなく、マルチコピー機で精算を行います。現金かコンビニによって電子マネーで支払うことができます。

精算や利用後の画面で領収書を発行する選択肢が表示されるため、発行するボタンを押すと、マルチコピー機から領収書が発行されて完了です。

チケット類

航空券やコンサートなどのチケット類はレジカウンターでの精算が行われます。支払いの際に受け取った明細書が領収書となります。捨ててしまわないように保管しておきましょう。

通販の商品の受け取り

コンビニには通販で購入した商品を受け取るサービスがあります。商品の受け取りの際は、コンビニで領収書は発行されません。商品を購入した通販のサイトから領収書を発行して、自身で印刷する必要があります。

  • コンビニで領収書を発行する方法

    基本的にコンビニでは領収書は発行されます

領収書とは

経費精算や税務上で必要になる領収書ですが、改めて領収書とはどのような意味や役割を持つのでしょうか。領収書について理解を深めることで、自身のなかで明確な基準が生まれ、コンビニで発行する際も悩みにくくなります。領収書について解説します。

支払いの証明

領収書とは支払いの証明を行うためのものです。商品やサービスに対してお金を支払ったことを証明する目的を持っています。同時に、商品やサービスを提供した側にとっても、明確にお金を受け取ったと証明しています。

法人や個人事業主の場合は、確定申告や税務調査で売上や経費を証明するために必要であり、一定期間保管しておくものです。一方で会社員にとっては、経費精算で会社や経理担当者に提出するものとして使われます。

領収書に問題があった場合、税務上の問題が生じたり、経費として認められなかったりするため、領収書の取り扱い方は明確に理解しておきましょう。

内部不正を防ぐ

領収書のもうひとつの目的は、経費精算における内部不正を防ぐことです。管理側は虚偽の経費の申告が行われないように、支払いを証明する領収書を提出させるわけです。

たとえば、仕事の都合でホテルの宿泊や新幹線の移動などが必要になり、社員が自ら立て替えて、後日に経費精算するケースがあります。実際は安いホテルや移動手段を使っていて、本来掛かる費用との差額分を着服していたとしても、領収書がなければ気付くことができません。

領収書があることで支払いの証明が明確に行われ、経費に関わる内部不正を防ぐことに繋がるのです。

書き方

領収書には書き方があります。自身で領収書を書く場合は以下の必要な項目を記載しましょう。

  • 領収書という記載
  • 宛名
  • 発行者
  • 発行日
  • 支払い金額
  • 但し書き(支払いの内容)
  • 収入印紙(5万円以上)

金銭の支払いが明確に完了していることを証明するためにも、必要な項目を満たしている領収書でなければなりません。

再発行

コンビニにおいては店舗によりますが、領収書の再発行には対応できない場合があります。領収書を紛失してしまって再発行ができない場合は、支払いに関する情報をできるだけ集めておきましょう。

注意点

領収書は金銭の支払いを証明するものであるため、必要な情報がないと無効とされてしまうケースがあるため、注意が必要です。たとえば、宛名や但し書きは省略せずに記載しておきましょう。

  • 領収書とは

    領収書は支払いの証明を行います

領収書とレシートの違い

コンビニでの買い物は基本的にレシートが渡されます。そもそも領収書とレシートの違いはどのような部分なのでしょうか。

金銭の受け取りに関する領収書とレシートの意味を正しく理解しておくことで、手書きの領収書にこだわる必要もなくなります。領収書とレシートの違いについて解説します。

領収書の代わりになる場合がある

領収書の目的は支払いの証明が明確にされていることです。発行者や発行日、支払い金額、明細などの詳細が既に記載されているレシートは、税務上は領収書の代わりになる場合があります。

必ずしも手書きの領収書でなくてはならないわけではありません。レシート以外にも、領収証や受領書、お買い上げ票などの書類が領収書として認められるケースがあります。

税務上の信頼性

領収書とレシートならば、レシートの方が税務上の信頼性が高くなるケースがあります。手書きで領収書を書く場合、宛名や詳細の省略を行ってしまい、支払いの証明として認められなくなる可能性があります。その反面、レシートは既に必要な項目が印字されているため、書き損じる可能性はなくなります。

また、手書きの領収書は発行者や支払い金額をあとで変更することも可能であるため、変更の効かないレシートの方が本来の目的を満たすことはできます。領収書の定義をよく理解して使っていきましょう。

  • 領収書とレシートの違い

    税務上はレシートの方が信頼性があるといえます

コンビニで領収書は売ってる?

領収書の束を購入したい場合もコンビニを活用できます。日常的に領収書を発行する立場にあるならば、急に必要となった際にコンビニは便利です。

コンビニの店舗によって差はありますが、取り扱っている店舗はあります。領収書にはさまざまな種類がありますが、コンビニでは多種のなかから選べるわけではありません。いざというときに求める領収書が買えるように、近場のコンビニの販売状況は確認しておきましょう。

  • コンビニで領収書は売ってる?

    コンビニで領収書は買えることが多いです

コンビニで領収書は発行できる

コンビニで買い物をすると、基本的にレシートが発行されます。手書きの領収書を求める場合は、希望すれば発行してもらえます。コピー機の使用やチケットの発行、通販の商品の受け取りなどのサービスのいずれも領収書は発行可能です。

領収書とは支払いの証明であり、発行者や発行日、支払い金額、明細などが書かれていれば、税務上の信頼性はあります。通常の買い物ではレシートが発行されますが、領収書ではなくレシートでも、税務上の問題はないといえます。支払いの証明を行うためにも、コンビニで発行されたレシートや領収書は必要に応じて残しておきましょう。