GPTWジャパンは2月10日、日本における「働きがいのある会社」ランキングの結果を発表。今回より「働きがい認定」制度がスタートし、一定水準を満たした企業が「働きがい認定」企業として選出され、その中から上位100社(大・中・小規模ごとの選出社数の合計が100社)がランキングとして選出される形に変更となっている。

  • 「働きがいのある会社」ランキング、大規模部門

今回のランキングでは、この1年、新型コロナウイルスの影響が長期化し、各企業にとって働き方の変化に適応しながら、マネジメントの在り方を見つめ直し、働きがいを高める取り組みに挑戦する年となったことから、その挑戦の結果、従業員の高いエンゲージメントを引き出している企業が「ベスト100」企業に選出されている。

「働きがいのある会社」ランキング、大規模部門

大企業部門では、「セールスフォース・ジャパン」(情報通信業)が1位に輝いた。同社は、リモートワークが続く中、「社員がどこからでも成功できる企業文化の醸成」を目指している。また、激しい環境変化に対応するため、丁寧に従業員の意見を集めて速やかに様々な施策に反映。その結果、バランスよくすべての要素において従業員から高い評価を得ており、特に、仕事に行くことを楽しみにしている従業員が多いのは特徴的。

続く2位は、「シスコシステムズ」(情報通信業) 。評価ポイントは、「すべての人のためにインクルーシブな未来を実現する」というパーパスのもと、People Dealの基本指針に表現される会社と従業員の双方向の関係性が人材戦略の根底にあり、明確な方針のもと、制度や豊富な施策が設けられていること。こちらも、多くの従業員が「仕事に行くことを楽しみ」だと答えている。

3位には、「レバレジーズグループ」(サービス業(他に分類されないもの))がランクイン。会社の規模が拡大する中でも、縦・横・斜めのコミュニケーションを意図的に起こすべく、様々な工夫が凝らされているほか、入社した人を歓迎する風土があり、「個の成長」のために責任ある仕事を任せていくカルチャーも特徴的となっている。

以下、4位「ディスコ」(製造業)、5位「アメリカン・エキスプレス」(金融業,保険業)、6位「プルデンシャル生命保険」(金融業,保険業)、7位「DHLジャパン」(運輸業,郵便業)、8位「モルガン・スタンレー」(金融業,保険業)、9位「アクセンチュア」(学術研究,専門・技術サービス業)、10位「セプテーニグループ」(情報通信業)と続いた。

「働きがいのある会社」ランキング、中規模部門

中規模部門の1位は、「コンカー」(サービス業<他に分類されないもの>)。「フィードバックし合う文化」を施策に、経営側のみならず、従業員からも多くの提案が成され、「働きがい」を高めるために実行されている。経営・管理者層と従業員の間には確かな信頼があり、日常的に互いが刺激し合い、一体感を高めている様子がうかがえる。

  • 「働きがいのある会社」ランキング、中規模部門

続く2位は「CKサンエツ」(製造業)。従業員の能力開発機会が豊富に用意されている。また、従業員の努力に対して大きく還元するよう豊富な施策も設けられており、従業員は、利益の分配や報酬について高く評価している。

3位には「キュービック(情報通信業)がランクイン。大事にしたい価値観は組織の隅々まで浸透しており、「経営理念やミッションが事業と一貫し働きがいを感じる」といった声につながっている。日本企業では”仕事に行くことは楽しみである”は低くなりがちだが、同社では最大の強みとなっている。

以下、4位「日本ケイデンス・デザイン・システムズ」(情報通信業)、5位「アチーブメント」(学術研究,専門・技術サービス業)、6位「iYell」(情報通信業)、7位「freee」(情報通信業)、8位「ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ」(学術研究,専門・技術サービス業)、9位「FCE Holdings」(サービス業(他に分類されないもの)、10位「ナイル」(情報通信業)がトップ10にランクインした。

「働きがいのある会社」ランキング、小規模部門

小規模部門では、「あつまる」(情報通信業)が1位を獲得。一貫したフィロソフィーのもと、多数の取組みが実行されており、その多くが全従業員を巻き込みながら実行しようとする強い意欲が感じられる。連帯感が高いことが特徴となっており、全ての従業員が「働きがいのある会社」であると回答している。

  • 「働きがいのある会社」ランキング、小規模部門

続く2位にランクインしたのは、「現場サポート」(情報通信業)。チームワークを重視し、「感謝」と「承認」の風土づくりに注力していることが評価された。15周年の記念誌作成にあたり、全社員がひとつ以上のコンテンツ編集に関わるなど、社員の主体性を重視している。

3位には、「HubSpot Japan」(情報通信業)がランクイン。「Help millions of organizations grow better」という企業ミッション、およびその達成に必要な価値基準が明確に定められており、特に従業員の育成、従業員に対する感謝、配慮等の働きやすい環境づくりに関する施策が豊富に設けられている。従業員自身も、報酬や福利厚生、働きやすさを高く評価している。

以下、4位「バーテック」(製造業)、5位「アイグッズ」(卸売業,小売業)、6位「E・GROUP」(不動産業,物品賃貸業)、7位「アンジェラックス」(生活関連サービス業,娯楽業)、8位「湘南ゼミナールオーシャン」(教育,学習支援業)、9位「ウィローズグループ」(不動産業,物品賃貸業)、10位「新経営サービス」(学術研究,専門・技術サービス業)と続いた。