エス・エム・エスは2月3日、「看護師の働き方に関する意識調査」の結果を発表した。調査は2021年11月26日~12月15日、同社運営サイト「ナース人材バンク」「ナース専科」を利用している看護師職1万8,130名を対象にWebアンケート方式にて行われた。

  • 職場に満足を感じている点

    職場に満足を感じている点

調査によると、職場に満足を感じている看護師は6割超(61.0%)。最も満足を感じている点を教えてもらったところ、「患者との関係」と「同僚との関係」がともに81.6%で最多。次いで「休日・休暇の希望考慮」(74.5%)、「やりがい」(66.7%)、「配属先の希望考慮」(65.6%)と続いた。

一方、不満を感じる点は「適切な人員配置」(67.7%)、「指導方法のバラつき」(64.9%)、「管理職のマネジメント」(62.9%)、「企業・施設の方針」(61.4%)、「各種手当の充実」(60.8%)が上位に。看護師として働くことや人間関係への満足度は高いものの、組織のマネジメントや方針について不満を感じていることがうかがえた。

  • 職場選びの重要ポイント

    職場選びの重要ポイント

続いて、現職を選んだ時に重視したポイントを聞いたところ、「勤務時間・体制」(58.3%)、「職場へのアクセス」(54.5%)、「給与」(43.3%)が上位に並び、具体的な条件面などを重視していることが明らかに。

また、前職の退職理由について聞くと、「人間関係への不満」が最も多く31.0%。次いで「仕事内容への不満」(24.8%)、「管理職のマネジメントへの不満」(20.3%)と続いた。

  • 今後のキャリア志向

    今後のキャリア志向

今後のキャリアの志向については、67.5%が「長く安定的に働きたい」と回答。結婚後については、結婚後も仕事を「続ける」(93.8%)が9割を超えた。また、出産後についても「子供ができても仕事を続ける」(73.0%)が圧倒的で、次いで「子供ができたら一旦退職して、子供が大きくなったら復職する」(21.1%)が続き、「子供ができたら退職する」という人はわずか5.9%だった。

  • コロナ禍における仕事の変化

    コロナ禍における仕事の変化

次に、コロナ禍における仕事の変化について尋ねたところ、勤務時間は「変わらない」が69.4%。また、勤務内容は「変わった」が51.5%、給与は「変わらない」が73.8%。さらに、コロナ禍に転職をしようと思ったことが「ある」という人は30.8%だった。

コロナ禍での気持ちの変化については「もっと評価されるべき仕事であると感じた」(55.5%)が最も多く、次いで「看護師として働いていくことに不安を感じた」(23.7%)、「看護師として勤務してくことに、より誇りが持てるようなった」(19.3%)と続き、ネガティブな意見はあるものの、コロナ禍でより誇りを持てるようになった人もいることがわかった。

最後に、現在、就職・転職を希望している人に対して、どのような働き方をしたいかを聞いたところ、「常勤(日勤のみ)」が57.0%、「常勤(夜勤あり)」が33.5%、「非常勤」が26.3%と、3人に1人は夜勤ありを求める一方、日勤のみを求める声は大きい結果となった。