アドビは1月20日、営業職の業務デジタル化状況に関する調査の結果を発表した。調査は2021年11月25日〜12月1日、現在の職種が営業と回答したビジネスパーソン1,500人を対象にインターネットにて実施した。

  • 主要5業務において手書きサインや捺印など紙で処理していると回答した割合

同調査では、営業職の主要業務を5つ(経費精算/出退勤記録/日報などの報告書/社内稟議書類/社外との契約書)にしぼり、業種別に比較した。

まず、主要5業務において手書きサインや捺印など紙での処理をしているかどうか尋ねた。すると、紙で処理する割合が最も多かったのは「契約書など社外との重要書類」で62.5%だった。

業種別で見ると、契約書などの重要書類を紙で処理する割合が最も高いのが「不動産業」(73.3%)、次いで「電気・ガス・熱供給・水道業」(72.6%)、「卸売り・小売業」(70.5%)が続いた。

  • 契約書などの重要書類を紙で処理していると回答した上位3業種・契約書などの重要書類を電子署名/電子サインで対応していると回答した上位3業種

一方で、「保険業」では紙で処理していると回答した割合は36.1%にとどまり、電子署名・電子サイン利用率も27.8%と最も高い結果となっている。

次に、主要5業務の中でいずれかを電子署名・電子サインで処理していると回答した人に対し、電子署名・電子サインを利用して良かった事を聞いてみた。すると、最も多かったのは「テレワークができるようになった」で31.9%の回答が見られた。

一方で、電子署名・電子サインの利用において困っている点も尋ねてみると、取引先で電子署名・電子サインが採用されていない(締結を認めていない)という回答が29.2%で最も多かった。

  • 電子サイン・電子署名の利用にあたって困っていること