まだまだ自由な外出や旅行がしづらい昨今、人混みを避け、屋外で開放感に浸りたいという人も多いのではないでしょうか。本格的なスポーツやアウトドアはハードルが高くても、サイクリングなら比較的気軽にチャレンジできます。
福岡は、玄界灘に面したルートをはじめ、手軽に自然に触れられるサイクリングスポットが目白押し。そこで今回は、サイクリングを楽しむマイナビニュース読者に聞いた、福岡県内のおすすめサイクリングコースをご紹介します。
【1】遠賀宗像自転車道
「遠賀宗像自転車道」は、玄界灘に面した開放的なサイクリングコース。遠賀郡遠賀町でスタートし、宗像市田熊でゴールを迎える総延長約32.5kmの自転車道で、福岡県内でも珍しく、海の真横を走れるルートです。
少し足を延ばせば、狩尾岬の突端にかけて「千畳敷」と呼ばれる波状岩の石畳が広がっているほか、「夏井ヶ浜はまゆう公園」周辺では、夏になると県の天然記念物に指定されている「浜木綿 (はまゆう)」の花が咲き誇る光景も目にすることができます。
潮風に吹かれ、自然の躍動を間近に感じながらのサイクリングは、最高のエネルギーチャージになること間違いなし。途中でちょっと寄り道して芦屋町にある鮮魚のテーマパーク「とと市場」でバーベキューを楽しんだり、岡垣町の「観光ステーション 北斗七星」で休憩するのもよさそうです。
ゴールの手前には、日本最古の神社のひとつに数えられるパワースポット・宗像大社も。自然のみならず、グルメに歴史・文化にと、多彩な楽しみが詰まっているのが遠賀宗像自転車道の人気の秘密です。
■おすすめ読者コメント
・遠賀川に沿ったコースで四季の季節感を味わえる(60代男性/福岡県/その他)
・玄界灘に沿いにある自転車専用コースで、海を見ながら走るのは爽快である(60代男性/福岡県/その他)
・春や秋の爽やかな風を感じられるところ。(50代男性/福岡県/その他)
【2】筑後川サイクリングロード
うきは市吉井町(原鶴大橋上流付近)から久留米市合川町(宮ノ陣橋)へと至る、全長27.4kmのサイクリングコースが「筑後川サイクリングロード」。
九州最大河川の筑後川に沿って、いくつもの橋の下をくぐり、耳納(みのう)連山を眺めながらペダルをこぐ、爽快なひとときが楽しめます。河川敷に設けられており、高低差が少ないため、サイクリング初心者でも走りやすいのが特徴。ただし、周辺での自転車の貸し出しはないことにご注意ください。
途中、久留米の伝統に触れたいなら、少し街へと入って「地場産くるめ」に足を運んでみてはいかがでしょう。久留米絣(くるめかすり)やお酒などの地場産品が24の事業者から出品されており、購入も可能です。
ルートから少々外れるものの、真っ赤な楼門が印象的な北野天満宮に足を延ばすのもいいでしょう。京都の北野天満宮の御分霊を祀る社で、菅原道真公をハチの大群から救ったとされる「うその鳥」の像、樹齢900年にもなる県の天然記念物・大樟(おおくす)などに出会えます。
■おすすめ読者コメント
・あんまり人もいなくて、川と山を見ながら、快適な気分になるから。(40代男性/福岡県/その他)
【3】門司港
北九州市の門司港(もじこう)は、明治から昭和にかけて国際貿易港として栄えた九州最北端の港町。とりわけ、「門司港レトロ」地区は、大正ロマン漂うノスタルジックな街並みで人気を集めています。
徒歩での観光もいいですが、門司港レトロを起点に、自転車ごと下関側へと渡れば、よりいっそう楽しみが広がります。まずは門司港レトロ地区を自転車で散策し、自転車ごと関門連絡船に乗って下関へ。下関を観光した後は、海底人道を歩いて門司港へと戻ってきます。
道中、和布刈(めかり)公園からは、本州と九州を隔てる関門海峡を一望でき、本州と九州を行き来するダイナミズムが味わえるはず。
自転車ごと船に乗って下関側へと渡ることで、竜宮城を思わせる「赤間神宮」や、“ふく”の像がある「亀山八幡宮」といった下関の観光スポットも効率良く周れます。下関港からほど近い唐戸市場では、鮮度抜群の握り寿司などの海鮮グルメも堪能できますよ。
サイクリングコースの総走行距離は約10km。短いながらも明治・大正時代のレトロな建造物群から個性豊かな寺社、グルメまで楽しめる盛りだくさんのルートです。
■おすすめ読者コメント
・下関の唐戸市場とかも楽しめる(40代男性/福岡県/その他)
玄界灘を中心とした海沿いのコースや、平坦で走りやすいコース、観光とあわせて楽しめるコースをご紹介しました。ほかにも糸島や志賀島(しかのしま)など、アンケートで多くのコースが挙がった福岡のサイクリングコース。ぜひお気に入りのコースを見つけてください。