ニチリョクは1月13日、「終活とお墓」に関する意識調査の結果を発表した。調査は2021年12月14日〜15日、1都3県(東京、神奈川、千葉、埼玉)在住の40代以上の男女1,000人を対象にインターネット調査にて実施した。
まず、親世代(60代〜70代)に対し、誰かと相談しながら終活をしているかを聞いたところ、最も多くの回答があったのは「配偶者と相談している」で51.8%だった。次いで「自分1人でやっている」が42.0%で2位、「子どもと相談している」が12.6%で3位となった。
続いて、子供と相談をしながら終活をしたいかどうかを尋ねると、62.4%が「子どもと相談してやりたい」と回答した。
相談したい理由については、「後々迷惑をかけたくないから」が最も多く49.0%となり、「一緒にやった方が安心できるから」が22.0%で続いた。一方で、相談したくないと答えた人の理由については、「心配をかけたくないから」が19.0%で最多だった。
次に、送り出す世代(40代〜50代)に対して、両親の終活にどれくらい関与しているかを質問。すると、73.4%が「親が終活していることを知らない・分からない」と回答した。
続いて、両親に終活の事を相談してほしいか、または相談してほしかったかを聞いたところ、「相談してほしい・相談してほしかった」が75.8%にのぼった。
両世代に対して興味のあるお墓・供養方法の種類を尋ねた。すると、「従来の墓」が36.1%で最も多く、「樹木葬」(20.5%)や「海洋散骨での自然回帰」(17.7%)が続いた。また、「従来の墓」を選んだ人については、親世代が44.0%、送り出す世代が28.2%と差が見られた。
また、お墓を選ぶ際に重視する事を尋ねると、「お墓の所在地、お墓参りの行きやすさ」が37.1%で1位、「掃除・管理のしやすさ」が30.4%で2位となった。
親世代に、自身が亡くなった際にお墓参りに来て欲しいか、またその理由を尋ねた。すると、「家族が集まるきっかけになってほしいから」が最多で26.0%となり、「子供や孫の成長などを報告しに来てほしいから」「お墓参りに来てほしいとは思わない」が同率20.0%で続いた。
また、自身のお墓がどのような場所にあるといいかを聞いたところ、「自身が住んでいる場所の近く」が30.2%で最も多く、次いで「子どもや家族が住んでいる場所の近く」が25.8%で続いた。
続いて、自身のお墓の場所を選ぶうえでどのようなことを意識しているかを尋ねると、「子ども・家族に迷惑はかけたくない」が58.4%で断トツだった。
最後に、送り出す世代に対し、両親のお墓の場所について意識している事を聞いた。すると、「本人の意向を尊重したい」が35.0%で最多となり、「住んでいる場所の近くが楽」が28.0%で続いた。