開催中の「東京オートサロン2022」(幕張メッセ、1月16日まで)で気になるクルマを発見した。レクサスのエンブレムを付けたバギーっぽい小型車だ。「ROVコンセプト」というらしいが、いったいどんなクルマなのか。
レクサス初の水素エンジン車
「ROV」は「Recreational Off-highway Vehicle」の頭文字。この手のクルマは、オートバイのようにまたがって乗るタイプを「バギー」と呼び、自動車のように椅子に座るタイプをROVというそうだ。
ROVコンセプトはコンパクトなボディサイズとROVならではの悪路走破性を兼備。搭載するのはレクサス初となる水素エンジンだ。環境に配慮しながらもエンジン車ならではのサウンドや振動が感じられるクルマに仕上がっているという。コンセプトカーではあるものの、実際に走行させることも可能だそうだ。
「ROVコンセプト」の概要 | |
ボディサイズ | 全長3,120mm、全幅1,725mm、全高1,800mmm |
ボディカラー | アイアンオキサイド |
パワートレイン | 1.0L直列3気筒 DOHC4バルブ |
使用燃料 | 圧縮気体水素 |
トランスミッション | シーケンシャルパドルシフト+リバース |
駆動方式 | セレクタブル2WD&4WD with デフロック |
乗車定員 | 2名 |
ちょっと気になったのは、はたしてレクサスにバギーっぽいクルマのニーズがあるのかどうか、ということ。そのあたりをレクサスの広報に聞いてみると、「レクサスとしてはお客様のさまざまなニーズやライフスタイルに応えていきたいと考えています」とのことだったが、ROVコンセプトはニーズを見越して作ったというよりも、まずは提案してみて反応を見たい、といった感じのコンセプトカーのようだ。当然ながら、発売するかどうかも現時点で未定とのことだった。