俳優の菅田将暉が9日、都内で行われたフジテレビ系月9ドラマ『ミステリと言う勿れ』(10日スタート、毎週月曜21:00~)の完成披露イベントに登場。膨大なセリフ量での苦労を明かした。

  • 菅田将暉

天然パーマがトレードマークの主人公・久能整(菅田)が淡々と自身の見解を述べるだけで、難事件や人の心の闇を解きほぐしていく同ドラマ。それだけに、菅田のセリフ量は膨大で、「今まで(の作品)で一番ありました」と振り返る。

「すごかったですね、しゃべりすぎて口内炎ができて、口内炎ができすぎてしゃべれなくなりました」と、劇中の久能のような流れる口調で報告する菅田。解決法は「病院に行きました。あと意外とトマトが効きました」とのことだ。

そんな撮影現場は「1人でしゃべってるわけでもないので、舞台みたいにみんなで演劇をやってる感じがあったので、しゃべるドラマとしてはそこが面白かったですね」と充実感。

撮影は1年前になるが、「難しかったです。キャラクター以上に、今作で扱っている内容はセンシティブなものばかりですし、漫画を読んでいても整くんのセリフがグッとくるんですけど、整くん自身も未熟であり、整くんの言うことが全て正解だみたいになってしまうことを気をつけながらも、説得力のあるしゃべり方がすごく難しかったですね」と回想した。

そして改めて今作について、「このドラマは田村(由美)先生の普段から思っていることを漫画にしたものが原作でございます。その先生の問題提起というものがきっと僕らが生きている中で刺さるものばかりだからこそ、これだけ流行ってるのかなと思います。そしてそれをただ面白いと思うことだけで終わらせちゃいけないと思ったので、実写化して整を演じました。もしかしたら、原作が大好きな人からしたら『ちょっとここは違うんだよな』とかいろいろあるかもしれませんが、僕にとって大事なのはそこ以上に田村先生の書いてくれた問題提起です。それを真摯(しんし)に描いた作品で、King Gnuさんの素敵な主題歌を聴きながらドラマを回想していただいて、自分なりに現実とドラマを照らし合わせていただけると幸いです」と呼びかけた。