セキュリティを意識したナンバーレスや、高還元率でのポイント付与といったトレンドが浸透した2021年のクレジットカード業界。どのカードの還元率が高いのか、どのようにお得で便利なのかは日々変化しており、自らが使うカードもぜひこまめに見直してみたいところです。
そこで今回は、キャッシュレス情報メディア「オトクレ」の池田星太編集長に「2022年から使いたい最強クレジットカード」を選出していただきました。
【コンビニで最大5%還元】三井住友カード(NL)、三井住友カードゴールド(NL)
2022年に特に活躍しそうなカードが、2021年に登場したばかりの三井住友カード(NL)、三井住友カードゴールド(NL)です。NLはナンバーレスの略で、カード券面からカード番号・セキュリティ番号が一切排除されています。重要な情報をカードの情報をすべて専用のスマホアプリに集約することで、不正利用防止を強化しています。カード番号は必要に応じてアプリで確認することができ、さらに利用通知も来るので管理も簡単です。
コンビニ、マックでタッチ決済すると5%還元
三井住友カードNL、ゴールドNLの最大の特徴が、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンの大手コンビニ3社とマクドナルドでの利用でVisaのタッチ決済を利用すると還元率が最大5%と高還元率になる点でしょう。
その内訳は通常ポイント(0.5%)に加え、上記の店舗利用で金額200円につき+2%のポイント還元。さらに、Visaのタッチ決済またはMastercardコンタクトレスを利用すると、ポイントが+2.5%加算され、合計還元率5%となるのです。2021年にはiPhoneのApple PayでもVisaのタッチ決済が利用できるようになりましたので、NLカードでもよりスマートに高還元率のポイントを得ることができます。
従来の三井住友カード(一般カード)とくらべてお得さもパワーアップ。三井住友カードNLについては年会費無料で海外旅行傷害保険が付いています。ちなみに、年会費が発生する旧一般カードをお持ちの方は、NLカードに切り替えるだけで年会費無料になります。
年会費が無料になる三井住友カードゴールドNL
三井住友カードNLを追うように三井住友カードゴールドNLもリリースされました。こちらはナンバーレスやコンビニ、マックで5%還元という特徴は同じですが、通常年会費5,500円が発生するところ、年間100万円利用すると翌年以降の年会費は永年無料になるという特徴が発表され話題になりました。
さらに継続特典として、年間100万円以上利用すれば、10,000ポイントが付与されます。これだけでも還元率が実質1%上乗せされることになりますので、100万円以上の決済がある人は注目です。サービス内容も国内・海外旅行傷害保険が最高2,000万円、空港ラウンジ利用可能といった特典まで付いています。これらの特典が付いて年会費永年無料になるなら、頑張って100万円利用する価値は十分にあると思います。
【QUICPayで常時3.0%】セゾンパール・アメリカン・エキスプレス
クレディセゾンの発行するセゾンパール・アメリカン・エキスプレス(以下、セゾンパールアメックス)は2022年も注目のカード。三井住友カードNLと同様、完全ナンバーレス仕様で、カード番号・セキュリティ番号はスマホで管理します。申し込みから最短5分でスマホアプリ「セゾンPortal」上で発行できるナンバーレスのデジタルカードの利用が可能となり、スマートにクレジットカードの利用を開始できます。
QUICPayなら常時3.0%
何より魅力なのがQUICPay支払いなら常時3.0%と高い還元率が得られる点です(通常還元率0.5%)。さらにセゾンパールアメックスは年会費1,100円のところ、年1回の利用があれば実質の年会費は無料になります。
QUICPay加盟店は全国で133万カ所以上あり、コンビニ、スーパー、ドラッグストア、飲食店など幅広いジャンルのお店で3.0%還元が受けられるので日常におけるお買い物でのお得度は高いです。Apple Pay・Google Payに紐付けしたカードを、QUICPayで支払うだけと支払いも簡単でおすすめです。
三井住友カードNLに比べると最大還元率は劣るものの、QUICPayという利用店舗の幅を考えれば、十分に第一候補に挙がるクレジットカードです。
【Amazonで常に最高2.0%還元】Amazon Mastercard/Amazon Prime Mastercard
2021年11月、Amazon Mastercardが完全リニューアルし、さらにパワーアップして登場しました。Amazon Mastercard、Amazon Prime Mastercardの2種類あり、申し込み時点でのプライムの加入状況によってカードの券面が分かれ、申込み時点でAmazonプライム会員の場合は後者のカードが発行されます。
プライム会員ならAmazonで最高2.0%還元
どちらも年会費は無料でAmazonでの利用はプライム会員なら2.0%還元、非会員は1.5%還元になります。Amazon以外の通常還元率も1.0%の還元率が付くので日常でもお買い物でも使いやすいカードと言えるでしょう。さらに、全国のセブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンでは還元率が1.5%にアップ。貯まるポイントはAmazonポイントです。
旧Amazonゴールドカード保有者はそのまま保持
ここで一つ注意しておきたいのが、旧Amazonゴールカードの保有者の場合、継続してプライム会員である限りは新カードでも2.5%が適用されます。 還元率はゴールドカードの利用期限が過ぎて、新カードに切り替わった後でもこの還元率が継続されるため、旧ゴールドカード会員は継続した方がお得です。ただし、旧ゴールドカードの特典であった、Amazonプライム会員の特典はなくなり、別途申し込みが必要になりますので、忘れないようにプライム会員を継続するようにしましょう。
【番外編】旅行向けでおすすめのクレジットカード
オミクロン株の影響が心配な昨今ではありますが、感染者数が減少している今、国内旅行を少しずつ再開した人もいると思います。そこで上記で紹介したクレジットカードに加えて、国内旅行で使えるクレジットカードもご紹介します。
スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード(SPGアメックス)
スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード、通称「SPGアメックス」はシェラトンやリッツカールトンなどMarriott Bonvoy参加のホテル宿泊で利用するのに最適なカードです。
最大の特徴は2年目以降のカード継続時に一泊一室(2名様まで)の無料宿泊特典が得られるという点です。これだけでも年会費分は十分にペイしています。
Marriott Bonvoyの会員資格であるゴールドエリートの会員資格が得られるのも魅力の一つ。Marriott Bonvoyのゴールド会員になるとボーナスポイント、部屋の無料グレードアップ、レイトチェックアウト、ウェルカム・ギフト、ポイント獲得率アップといったサービスが受けられ、ホテル好きにはうれしい特典内容となっています。
また、貯まったポイントをマイル移行する際、ANAやJALといった各航空会社にお得に移行できる点も注目です。
年会費は34,100円と少し高めですが、ホテル特典が多く、マイル獲得効率が良いため、旅行好きなら持っておいて損はないカードといえるでしょう。
ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)
普段、東京メトロを使う人でANAマイルを貯めたいならソラチカカードもおすすめです。特徴は3種類のポイントが貯まるという点。通常のクレジットカード利用でOkiDokiポイント、ANAを利用時にはANAマイル、東京メトロの乗車や加盟店でのPASMO利用ではメトロポイントが貯まります。
このカードのすごいところはすべてのポイントを高レートでANAマイルに交換できる点です。OkiDokiポイントは基本的に1ポイント=5マイルとして、無料で移行でき、さらに年間5,500円の移行手数料を払うことで1ポイント=10マイルでの移行も可能。この場合、最終的には100円につき1マイルになる計算です。
メトロポイントも100メトロポイント=90マイルで移行が可能となっています。
入会時と継続時には1,000マイルがもらえるほか、搭乗時の区間基本マイレージ+10%のボーナスマイルなどが付与されます。
東京メトロユーザーでとにかくANAマイルを貯めたいならソラチカカードはかなり効率がいいカードとなっています。
※この記事の情報は2021年12月時点のもので、変更される可能性があります。サービスを利用される際は十分にご注意ください
※画像はプレスリリースより引用