【15:00】1日1組限定の隠れ家「民宿キトラ」へチェックイン

  • 人柄の良さがにじみ出ているような、親しみやすい笑顔の田中さん

旅行から帰ると、「家がやっぱり一番!」と感じることはありませんか?その理由は、誰にも気兼ねせず過ごせて、リラックスできるから。

そんな究極のリラックス状態で過ごせるのが、キトラ古墳近くにある「民宿キトラ」です。ノスタルジックな雰囲気が漂う建物は、築200年以上の古民家をリノベーション。1日1組限定&1棟まるまる貸切なので、他のゲストを気にする必要がなく、ゆったりスローな時間が過ごせます。

さらにこの宿は、女将さんの人柄もまた大きな魅力!物腰の柔らかな接客と優しい笑顔にほっこり癒やされます。

  • 開放的な露天風呂からは、満天の星空も…!

宿の間取りは昔のまま。日当たりが良く、ぽかぽかの日差しに包まれながら、ゆったりのんびり寛げます。

シャワー付きのお風呂場やトイレもあり、使い勝手は抜群。しかもそれだけではありません。お風呂場の先に露天風呂もあるから、もう最高です!

  • お野菜中心のヘルシーな夕食。自家栽培のヒノヒカリも絶品です

さあ、待ち遠しい夕食の始まりです。

この日のメニューは、豚肉の味噌漬け、采女(うねめ)豆腐、ゴーヤの佃煮、紫蘇の実の塩漬け、栗の渋皮煮、採りたて野菜のお惣菜、自家製味噌のお味噌汁、天ぷらなど。女将さんが真心込めて手作りする、野菜中心の家庭料理が中心でした。

「ゴーヤの佃煮は、今年初めて作ったんですが、評判が良いからまた作ってみたんですよ」そう微笑みながら説明してくれる女将さんに、なんだかほっこりです。

【10:00】こんもり可愛らしい「キトラ古墳」さんぽ

  • 芝生の丘の頂上に見える、こんもりしたのが「キトラ古墳」

「民宿キトラ」に泊まったら、ぜひ訪れて欲しいのが、宿の名前にもなっている「キトラ古墳」。宿から歩いて5分!サクッと行ける距離なので、チェックアウトしたら、お散歩気分で向かいましょう。

日本で壁画が見つかった古墳は2つしかありませんが、どちらも明日香村にあります。それが「高松塚古墳」と、ここ「キトラ古墳」。

「キトラ古墳」は、ぷくっと小さくて可愛らしい!じっと眺めていると、ムクムク愛着がわいてきます。

この古墳が作られたのは、今から1300年前の飛鳥時代末期。古墳が作られる“最後の最後の段階”なので、「お墓に対する労力は、できるだけかけないようにしよう…」という感じで作られました。

しかし、内部は人に見られないので、自分で好きなものが作れる、いわゆる内部の装飾で個性を出した時代!そのことが分かるのが、お隣りにある「キトラ古墳壁画体験館 四神(しじん)の館」です。

【11:00】 入館無料でディープな体験ができる「キトラ古墳壁画体験館 四神の館」

  • 展示されている石室は実物そのものの大きさ!

「キトラ古墳」の墳丘の中には、大人一人が埋葬されたと考えられる小さな石室がありました。

「キトラ古墳壁画体験館 四神の館」へ行くと、見つかった当時のまま復元したリアルな石室を見学できます。普段は中に入れませんが、今回は特別に入れてもらいました。

石室の東西南北の壁には、四神と十二支、天井には天文図が描かれています。特にこの天文図は、世界最古の非常に貴重なもの!2020年には、「日本天文遺産」にも認定されました。

  • 飛鳥時代にトリップできるコーナー

「キトラ古墳壁画体験館 四神の館」は、「キトラ古墳」について、優しく、詳しく解説してくれる古墳ビギナーに嬉しいスポット。

たとえば、床に作られた四角い枠は、石室の大きさを示したもの(しかも原寸大!)。4面のマルチスクリーンは、壁画の展開図になっていて、表示倍率をぐっと拡大して、壁画を大きく見やすく表示しています。

そして、天井の天文図を眺めると、有名な「北斗七星」や冬の星座「オリオン座」も見られます……!! 床に座って天井を見上げれば、想像がどんどん膨らんで、楽しい!飛鳥時代がさらに好きになりそうです。

ちなみに、国宝となっている壁画の実物は、年に4回季節ごとに特別公開しています。レアな体験を求める人は、事前に公開日をチェックし、見学申込みをしてからお出かけくださいね。

【番外編】世界を旅する和太鼓集団「倭-YAMATO」を間近で!

  • 2021年10月23日(土)に開催された「明日香音魂祭2021-Ontamasai」

ここまでレアな体験をいくつかご紹介してきましたが、最後にもう一つ!タイミングを合わせて、ぜひ見ていただきたい特別なイベントがあります。

それが、明日香村を拠点に、世界を旅しながら活動している和太鼓集団「倭-YAMATO」主催の「音魂祭」。「100年続く祭りを創ろう!」という想いで、毎年、開催してきた大人気の野外公演です。

コロナ禍に突入してからは、中止やライブ配信を余儀なくされていましたが、2021年の秋は、久々に来場者を入れての野外公演を実施!ということで、今回は筆者も参加させていただきました。 

  • 腹筋しながら和太鼓を叩くシーンは、会場のボルテージも急上昇

お腹に「ドドン!」とくる響きは、まるで“音の塊”をぶつけられているよう。音も見た目も迫力満点で、圧倒されまくりです…!

しかも「倭」の演者は、みなさん若くて筋肉が驚異的。上腕二頭筋も腹筋もガッツリ作り込まれ、ライトに当たった汗がキラキラと光ってみえるほど。アラフォーの筆者には眩し過ぎました…!! 

  • 間近で見る打ち上げ花火は、言葉を失うほど綺麗です

最後に打ち上げ花火が上がり、楽しかったイベントは終了。和太鼓の音や演者さんの声が、心に響く感動的な時間となりました。

<古墳や遺跡だけじゃない、ディープな魅力満載の明日香村へ>
今回ご紹介した内容は、人生の宝物と言えるようなレアな体験ばかり。つまらない日常から抜け出したい人は、明日香村で忘れられない時間を過ごしてみてください!