和歌山電鐵の新たな改装車両「たま電車ミュージアム号」が12月4日から営業運転を開始した。「おもちゃ電車」を全面リニューアルして漆黒の車体とし、車内外に「たま駅長」「ニタマ駅長」「よんたま駅長」のイラストやオブジェを配している。

  • 和歌山電鐵貴志川線で営業運転を行う「たま電車ミュージアム号」

「たま電車ミュージアム号」は、和歌山方から「2276」「2706」の2両編成。水戸岡鋭治氏がデザインを手がけ、「いまだかつてないネコ電車」をコンセプトに、「初代たまがニタマ、よんたま、沢山のファンや子供たちに囲まれて棲んでいる家」を想定。「仲間たちとゆっくりのんびり幸せな時間を過ごしたい、という『たま』たちの思いが結実したデザイン」で、「床から天井まで360度どこを見てもネコ尽くし」の電車となった。

「コロナ禍で苦しむ地方鉄道を黒字にしたい」との思いから、車体の色に漆黒を採用。車内外に施した「たま駅長」「ニタマ駅長」「よんたま駅長」のかわいらしいイラストやオブジェは777にも及び、和歌山電鐵代表取締役社長、小嶋光信氏のメッセージによれば、「ある時はフェルメールの『真珠の耳飾りの少女』や『モナリザ』になったたまちゃんや、オリンピック選手になった猫駅長たちなど、電車の内外の壁面や天井や床まで色々なテーマの楽しい猫駅長たちが一杯で、全部見るだけでも数時間はかかりそうな楽しいものばかり」だという。

  • 漆黒の車体に「たま駅長」「ニタマ駅長」「よんたま駅長」にちなんだイラスト等があしらわれている

「たま電車ミュージアム号」は普通運賃のみで乗車可能。運行予定・時刻は和歌山電鐵サイト内の特設ページで確認できる。今後、「たま電車ミュージアム号」の特別列車も予定しているとのこと。