目標とするアナウンサー像を聞いてみると、「今は“原稿も空気も読めるアナウンサーになる”というワードを決めて、突っ走っています。また、『もしもツアーズ』と『めざましテレビ』で、今フジテレビで最も食べているアナウンサーなので、食リポでは誰にも負けないという地位を目指したいです(笑)」と回答。
進行を担当するYouTube番組『World Buzz Cooking』の収録もあって、さらに食べる機会が多くなってしまうが、「おいしいものがたくさん並ぶ番組なので本当にうれしいですし、自分が伸ばそうと思っている食リポができるので、良い経験をさせていただいています」と前向きだ。
インスタグラムでは、至福の表情で食べる姿に反響が集まっている。「おいしいからおいしい顔をしちゃうだけなんです(笑)」と謙そんするものの、裏では努力を惜しまない。
「『もしツア』を担当し、その後『めざまし』でも食べる仕事をしているなとふと気づいたときに、『これは今、私が頑張るべきことなんだ』と思い、番組を見たり、スタッフの方に聞いたりと、食リポについていろいろ勉強しました。また、ロケで食べる食材についても、事前に調べます。『自分は何の仕事をしてるんだろう?』と思うくらい、食材の歴史から種類、味の違いなどを調べて、本番に臨むんです」と明かす一方で、「まだまだです。これから頑張らないといけないと思っています」と、精進の日々を送っている。
■建築家の夢…第二の人生という選択肢も
小さい頃から建物が好きで、建築家になる夢も持っていたが、「大学に進学するときにアナウンサーを目指そうと決めました。建築家はもしかしたら第二の人生でという選択肢もあるかもしれないと思って」と決断。現在は趣味として建築模型づくりに勤しんでおり、「コロナ禍になって家で過ごす時間が多いので、これはチャンスだと思って誰にも負けない趣味にしようと」と、技術に磨きをかけている。
その趣味が高じて、東京都不動産鑑定士協会が主催する「第1回 夢の家!!あったらいいな絵画コンテスト」に応募すると、「森の別庭 ~私の隠れ家~」という作品で見事入賞。主催者側から入賞の知らせは特になく、「『そう言えばあのコンクールの結果、そろそろ出ているな』と思い確認してみたら、『東京都 渡邊渚さん』とあって飛び起きました!」と、思いもよらぬ結果だった。
コンクールに作品を出品するのは初めてで、絵を描くのはそこまで得意ではなかったそうだが、「一点透視図法とか、基礎をネットで勉強して何とか描き上げたという感じです」と、独学でクオリティを上げた渡邊アナ。「祖父が反物に絵を描く職人さんで、小さい頃からその姿を見ていたので、早く祖父に今回の作品を見せたいなと思います」と声を弾ませていた。
●渡邊渚
1997年生まれ、新潟県出身。慶應義塾大学卒業後、20年にフジテレビジョン入社。現在は『めざましテレビ』『もしもツアーズ』『ワイドナショー』を担当する。モットーは「笑いは人の薬。比較論では幸せになれない」。