入社1年目から『めざましテレビ』『もしもツアーズ』に抜てきされ、この10月から『ワイドナショー』の進行を担当すると、松本人志、東野幸治といった大物にも物怖じしないやり取りを披露しているフジテレビの渡邊渚アナウンサー。2年目ながら様々なジャンルの番組で活躍を見せているが、その背景にはそれぞれの現場における適応力があるようだ。
そんな渡邊アナに、各番組への向き合い方や、自分が進む道だと決めた食リポ、さらには意外な趣味などについて、話を聞いてみた――。
■「毎日が文化祭みたいな日を過ごしたい」とテレビ局へ
入社からここまでを振り返り、「毎日が印象に残りすぎていて…。私は、毎日が文化祭みたいな日を過ごしたいと思ってテレビ局を受けたんです。日々違うことにチャレンジして、誰かと一緒に協力して1つのものを作り上げていくという体験をしたかったので、それを実現できている毎日がすごく濃厚で、ワクワクしています。だから、『これが一番印象に残っています』というより、『これを作り上げて、放送に向かっていくぞ』というときの高揚感が、毎日記憶に残っていくという感じですね」と充実の表情で語る。
情報番組にバラエティと、様々なジャンルの番組を担当すると、「朝、ニュース原稿を読んだ後、午後からはバラエティのロケに行くこともあります。同じ番組の中でも求められるポジションが日によって異なったりもするので、最初はなかなか切り替えができませんでした」というが、「1年経ってから自分をスイッチングできるようになった感じもしています」と、適応できるようになったそうだ。
■松本人志らとの共演「こんな贅沢な空間はない」
ガイド役を務める『もしもツアーズ』は「進行を覚えることももちろんですが、その場の空気感で『今、誰に話を振ったらいいのだろう』とか、『ここは進行しなくてはいけないけれど、皆さんの話も遮りたくない』とか、いろんなことを考えながら参加しています。でも、新人の8月からついている最初の担当番組ですし、スタッフに1から教えていただきながらやってきたので、思い入れが深いです」と愛着が強い様子。
『ワイドナショー』は、松本人志や東野幸治といった大御所との共演に、「最初にお会いしたときはものすごく緊張しましたが、皆さんがうまく緩和して下さって、2回目以降は全く緊張しなくなりました」と言う。
急に話題を振られても、物怖じせずに自身のエピソードを返すスキルを発揮。「自分の言いたいことを伝えて、皆さんの話を伺って『本当にいろんな考え方があるんだ!』と気付かされます。松本さんをはじめ、出演者の皆さんが時事問題でも必ず話の展開を面白く持っていく姿を見て、『どうやったらこの思考になるんだろう!』、『こんな贅沢な空間はない』と思って毎回スキルを学びながら、楽しんでいます。改めてこの番組に携わることができて、本当にありがたいです」と感謝した。
『ワイドナショー』の先輩・佐々木恭子アナからは「その場を楽しめばいいんだよ」とアドバイスを受け、担当初回は「そんな楽しむ余裕なんてないです…」と不安を抱えていたそうだが、「エンタメ界のトップオブトップの方々が集まっている番組だから、すごく楽しいんです。こんなに最初から最後まで笑いっぱなしということはなかなかないので、自然と佐々木さんから言われた言葉が腑に落ちるような感覚がありました」と目を輝かせる。