旅のちょっとした時間をスペシャルな時間へと変えてくれる“魔法の小箱”といえば、観光列車!変わりゆく景色を楽しみながら、非日常を味わえるのは、観光列車ならではですよね。

  • 瀬戸内を走るアートな観光列車「ラ・マル しまなみ」に乗ってみた

そんな観光列車の中でも、特に女子におすすめしたいのが、瀬戸内を走るおしゃれな観光列車「ラ・マル・ド・ボァ」です。その中でも今回は、岡山駅から広島の尾道へ向かう「ラ・マル しまなみ」に乗ってきました。

車内では、アート作品を楽しめたり、スイーツを楽しめたり。ワクワクするBGMも流れていて、おしゃれなフランス語の文字もちらほら…!

フランスの風が吹く列車旅は、まさに至福の時間。気軽に海外旅行に行けない今こそ、ぶらりと旅気分を味わってみませんか?

旅心をくすぐるアートな列車「ラ・マル・ド・ボァ」

  • 白に黒いラインがアクセントの「ラ・マル・ド・ボァ」

「ラ・マル・ド・ボァ」とは、瀬戸内の島々がおしゃれなアートの舞台となる「瀬戸内国際芸術祭」をきっかけに生まれた、JR西日本の観光列車。

この列車は、岡山駅を出発して、下記の4方向へ運行しています。

・【ラ・マル せとうち】岡山駅~宇野駅(アートな島旅の玄関口)
・【ラ・マル しまなみ】岡山駅~尾道駅(サイクリストやジブリファンの聖地)
・【ラ・マル ことひら】岡山駅~琴平駅(一生に一度はお参りしたい“こんぴら参り”の地)
・【ラ・マル 備前長船】岡山駅~日生駅(日本のエーゲ海こと牛窓や名物カキオコで有名な町)

筆者が乗車したのは、岡山→尾道行の下り列車「ラ・マル しまなみ」。どきどきしながらホームで列車を待っていると、白く輝くおしゃれな車体がやってきました!

旅行かばんが映える窓

  • 外から写真を撮ると、バックの中に入ったみたい見えるよ!

「ラ・マル しまなみ」は、横から見るとその“可愛さ”がよーく分かります。

お分かりでしょうか?なんと、すべての窓が“トランク型のかばん”になっているんです。

か、か、可愛い!これほど可愛い電車を見たことがありません。

「ラ・マル・ド・ボァ」とはフランス語で、「木製の旅行かばん」の意味。そのため、列車のデザイには、“旅行かばん”が散りばめられているのです。

クラシックホテルのように洗練された内装

  • フローリングの床材がおしゃれ

いざ、車内へ入ると……。中は、まるでおしゃれなクラシックホテルです!

高級感たっぷりの桜の木の床材、木の温もりを感じるカウンター席、グリーンのふかふかなリクライニングシート。全体的に上品で大人っぽい雰囲気です。

「ラ・マル・ド・ボァ」は全車グリーン車指定席。たとえば、倉敷→尾道の場合、料金は2170円(乗車券1170円+グリーン券1000円)となります。

予約すれば、自転車も乗車OK

  • サイクルスペースを仕切る台も旅行かばん

しかもこの列車、前日までに予約すれば、無料で自転車を乗せられるんです(合計4台分)。

サイクルスペースを利用できる区間は、岡山~宇野(下り/上り)、岡山~尾道(下りのみ)。全区間ではありませんが、自転車でしまなみ海道を渡りたいサイクリストには、嬉しいサービスですよね。

  • 記念ボードのデザインは、旅行かばんにつけるタグ

そして、サイクルスペースには、日付入の記念ボードが置かれています。SNSで「ラ・マルに乗ったよー!」をシェアするのに一役買ってくれるはず。

駅員さんのベルで、列車旅がスタート

  • 八点鐘(はってんしょう)を鳴らす車掌さん

出発の時間になると、車掌さんがやってきて、「カン、カン!」と鐘を鳴らしてくれます。

この鐘は「八点鐘(はってんしょう)」と呼ばれるもの。船乗りさんたちが航海の安全を祈ったり、時を知らせるためのタイムベルです。

鐘の合図で出発だなんて、ステキな演出ですよね!