東京都は12月8日、東京都内に所在する私立中学校の「2022年度の初年度(入学年度)納付金(以下、初年度納付金)」の状況についてまとめた結果を発表した。それによると、来年度の初年度納付金(総額)を値上げした学校は35校となった。
最高額は玉川学園中学部(IBクラス)
初年度納付金の内容は、授業料、入学金、施設費およびその他毎年度納付する費用となる。調査対象は、都内私立中学校182校(休校中の学校等を除く)。
対象校(募集再開校1校を除く)のうち、初年度納付金の値上げをした学校は35校(19.3%)。一方、値下げをした学校は2校(1.1%)、据え置いた学校は144校(79.6%)だった。
初年度納付金の平均額は97万8,420円で、前年度より8,244円(0.8%)増加した。
初年度納付金が最も高い学校は玉川学園中学部(IBクラス)で189万6,500円。以下、ドルトン東京学園中等部が154万円、成蹊(国際学級)が149万6,000円、早稲田大学高等学院中等部が141万4,000円、慶応義塾中等部が141万円と続いた。一方、最も低い学校は八王子実践で54万8,000円だった。
値上げ額が最も高い学校は八雲学園で14万8,000円(値上げ率15.1%)。次いで鴎友学園女子が8万1,000円(同7.7%)、サレジアン国際学園(現 星見学園)が6万8,000円(同7.5%)となった。
10年以上初年度納付金を据え置いている学校は42校。このうち最も長いのは跡見学園の28年連続で、続いて和洋九段女子・文京学院大学女子・大妻中野は25年連続、川村・瀧野川女子学園・武蔵は24年連続となった。