保険会社の選び方や、人気の保険の比較もしているので、参考にしてみてください。
収入保障保険は、収入の柱となる被保険者に何かあったとき、保険金が残された家族に生活費のように毎月一定額ずつ支払われる保険です。
両親共働きで小さな子どものいる家庭では、養育費を貯めながら生活費をやりくりするのに精一杯で、万が一の備えができていないこともあるかもしれません。収入保障保険は、そうした家庭の方にこそ検討してほしい保険です。
この記事では、収入保障保険の具体的な保障内容や、通常の生命保険との違い、人気のある保険会社の比較なども解説しています。
保険内容を見直す際の参考にしてみてください。
収入保障保険とは? 3つの特徴
収入保障保険は、被保険者が保険期間中に死亡または高度障害などで収入を得られない状態になったとき、遺族など受取人が毎月一定の保険金を受け取れる保険です。主な特徴を3つにまとめました。
収入保障保険は残された家族のための保険
収入保障保険の役割は、その名のとおり収入を保障することです。世帯の大黒柱となる方が万が一、死亡もしくは高度障害になって一定の収入が得られなくなったときに、残された家族の生活費をサポートするための保険です。
毎月決まった金額を受け取れる
収入保障保険は、毎月決まった金額を一定の時期まで受け取ることができます。金額および受け取り満了時期は加入者のニーズに応じて契約時に定めます。保険会社によっては一括で受け取れることもあります。
保険料の支払いが少なくなるものもある
収入保障保険の中には、保険料の支払いがだんだんと少なくなるものもあります。収入保障保険は基本的に残された家族の生活費として活用することを目的としています。一定の時期まで契約で定めた金額の保険金が毎月支払われますが、被保険者が生存している間は保険金が支払われません。そのため、期間の経過とともに、受け取れる保険金の総額が少なくなります。
その場合を想定し、月々の保険料も提言していくように設定されているものもあります。契約満了まで保険料が変わらない場合でも、一般的な死亡保険よりも保険料が低めに設定されているものがほとんどです。
収入保障保険がおすすめなのはこんな人
収入保障保険への加入がおすすめな人の条件を、大きく3つにわけて紹介します。収入保障保険への加入を考えている方もそうでない方も、検討するときの参考にしてみてください。
両親共働きの家庭
共働きをすることによって生計を保っている家庭もあるでしょう。
その場合、片方の親に万一のことがあって定期的な世帯収入が減ってしまうと、月々の生計を維持することが難しくなります。万が一にもそうなったときのために、収入保障保険に加入しておくといいでしょう。
特に女性の収入が途絶えると家計が厳しくなる場合は注意が必要です。遺族厚生年金の受け取り条件は男女で異なります。女性が死亡した場合、夫は遺族厚生年金を受給できますが、55歳以上である人に限られます。
そのため、万が一のときのために、妻が収入保障保険に加入しておくことは意味があるでしょう。
世帯収入を1人で負担している家庭
家族全員を養えるだけの収入を1人で負担している場合、働き手の死亡により収入がストップして家族が困る可能性はより高くなります。収入保障保険に加入しておけば、万が一のことがあっても経済的に家族を守ることができるでしょう。
自営業やフリーランス
自営業やフリーランスの人は、会社員に比べて受けられる社会保障は低めです。収入保障保険に加入して自分自身で備えておくのがおすすめです。
たとえば、会社員であれば死亡時には遺族基礎年金に加えて遺族厚生年金を受け取れますが、自営業やフリーランスの人に万一のことがあると、家族に残されるのは遺族基礎年金のみになる可能性があります。
収入保障保険のメリット・デメリット
収入保障保険に加入するメリットとデメリットをまとめました。家族のために収入を残していくことをイメージしながら、検討するときの参考にしてみてください。
収入保障保険のメリット
収入保障保険の最大の特徴は、月々の保険料も安く抑えながら万一のときの保障を備えられることで、これはメリットでもあります。
通常の定期保険や終身保険は、契約時に決めた保険金額が契約期間中に減ることはありません。しかし収入保障保険は、受け取る保険金が少なくなるため、一般的な保険に比べて月々の保険料も安く抑えることができます。基本的に、子どもの成長に応じて必要となる死亡保険金額は少なくなることを考えると合理的に死亡保障を準備できるでしょう。
ライフスタイルにあわせて契約満了時期を設定できるので、一度加入すると更新や保険の見直しをする必要性も低めです。
また、保険金は給料のように月々一定の金額が支払われます。そのため、家計の計画を立てやすい、使いすぎる心配がない、といった点もメリットといえるでしょう。
収入保障保険のデメリット
月々決まった金額が支払われるという収入保障保険の特徴は、メリットである一方デメリットでもあります。葬儀費用など、まとまった費用が必要なときは、受け取れる月額では不足する場合があります。
保険会社によっては、一括受け取りを可能としているところもあります。しかし、一括受け取りをする場合し、月々受け取る場合の受取総額に比べて一括受取額が少なくなることや、まとまった支出をして後々の生活費としての資金がなくなる可能性もあることを認識しておきましょう。
収入保障保険を選ぶときのポイント
収入保障保険は生命保険のひとつであり、民間の保険会社で加入することができます。商品内容は多岐にわたるので、収入保障保険を選ぶときに見ておきたいポイントをまとめました。
保険料を安くする工夫がされている
収入保障保険は月々の保険料が安めの保険ですが、どのように安く抑えられるのかという点に注目してみるといいでしょう。たとえば、契約期間が経過するにつれて保険料の額が下がっていくものや、解約返戻金を支払わない(あるいは少ない)代わりに保険料を低くしているものなどがあります。
保険料と保障内容のバランス
月々支払う保険料と保障内容のバランスがとれているかどうかも確認しましょう。保険料と保障内容とのバランスは一般的な基準があるわけではないため一概にはいえませんが、数社の保険商品で比較検討してみるとわかりやすいです。
月々に支払う保険料はもちろん、総合的に支払う保険料と受取額のバランスがどうなるかを確認しておきましょう。
シンプルでわかりやすい
収入保障保険は、いざというときに大切な家族を守るための保険ですから、残された家族にとってもわかりやすいということもポイントです。
残された家族が安心して保障を受けられるよう、シンプルでわかりやすい保障内容のものを選びましょう。
一括受け取りが可能か
収入保障保険は毎月決まった金額を受け取れるのが特徴でありメリットですが、一括受け取りの必要性も考えながらどのような受け取り方法があるかチェックして選びましょう。
生活費に充てるのが主な加入目的ではありますが、家庭の状況によっては子どもの進学タイミングと重なって入学金の支払いなどに利用したいということもあるでしょう。一括受け取りに切り替えられるよう選択肢を増やしておくことで、残された家族の生活を守ることにつながるかもしれません。
収入保障保険を徹底比較! おすすめの3社
収入保障保険を扱っている保険会社の中でも、特に人気の高い3社をピックアップしました。価格.comに寄せられている口コミを参考にしています。
FWD収入保障
FWD生命の提供する「FWD収入保障」は、割安な保険料で月額10万円の保障が受けられる収入保障保険です。健康状態に応じた4種の保険料率を用意しているため、健康な方や煙草を吸わない方は保険料率がより割安になるという特徴があります。万一の際には一括受け取りができるほか、一部を一括受け取りにして残りを月々受け取ることもできるなど、保険金の受け取り方の自由度も高いのが魅力です。
持病や入院歴があるなど健康状態に不安がある人向けの引受基準緩和型の収入保障保険もあります。
アクサダイレクトの収入保障2
アクサダイレクト生命の提供する「アクサダイレクトの収入保障2」は、月々に受け取れる保険金を5万から30万円まで1万円単位で設定できます。契約満了の年齢も選べるため、家庭の状況にあわせてカスタマイズしやすいのが大きな魅力といえるでしょう。
申し込みがインターネットからできるという手軽さも、ユーザーに広く愛されている理由のひとつです。
家族をささえる保険Keep [キープ]
オリックス生命保険の「家族をささえる保険Keep [キープ]」は、保険金を一括受け取りに変更できる保険です。家族のニーズにあわせて必要な金額を受け取れるのは大きなメリットです。
また、不慮の事故により所定の身体障害状態になった場合、以降の月々の保険料の払い込みが免除されるという制度もあります。
じぶんと家族のお守り
SOMPOひまわり生命の収入保障保険「じぶんと家族のお守り」は、健康状態によって保険料が割安になり、また七大疾病により所定の身体障害状態に該当した場合に保険料支払いが免除されます。加えて障害の状態によっては、「就労不能年金」や「生活サポート年金」が受け取れる特約を付加することもできます。
月々に支払う保険料は、他社に比べて最初は高いかもしれませんが、5年ごとに5%ずつ減額されていく仕組みになっています。総合的に見て判断してみるといいでしょう。
収入保障保険は家族を守りたい方にピッタリの保険
本記事では収入保障保険についてまとめました。収入保障保険は、被保険者の収入で家族を養っている場合、被保険者に万が一のことがあったときに心強い保険です。
一般的な定期保険に比べて保険料が低めですので、加入をぜひ検討してみてくださいね。