学情は11月17日、「転職理由」に関する調査結果を発表した。調査は9月1日~15日、同社運営の20代専門転職サイト「Re就活」へのサイト来訪者を対象にWebアンケート形式で行われ、488名の有効回答を得た。
転職理由を聞いたところ、「給与・年収をアップさせたい」や「もっとやりがい・達成感のある仕事がしたい」が上位に。続いて回答を集めた項目については、社会人経験3年以上の20代(以下、ヤングキャリア)が「自身の市場価値を高めたい、ステップアップしたい」、社会人経験3年未満の20代(以下、第二新卒)が「残業を減らしたい、休日を確保したい」となり、社会人経験を積んだ20代後半は、ステップアップのための転職を希望し、第二新卒にあたる20代前半は働く環境の改善を求めて転職活動をしていることがうかがえた。
転職後の希望年収については、ヤングキャリアは、約半数が「400万円以上」を希望しており、「500万円以上」を希望する割合も28.4%に上った。一方、第二新卒は33.8%が「301万円~400万円」と回答。「400万円以上」を希望する割合は30.6%に留まり、同じ20代でも、社会人経験年数に応じて希望年収が異なることが分かった。
また、転職によって「年収アップ」を期待するかを聞いたところ、ヤングキャリアの約6割が「年収アップ」を希望しており、最も多い年収アップ幅は「51~100万円」という結果に。一方、第二新卒は、年収アップを希望する割合は51.1%に留まり、最も多い年収アップ幅は「~20万円ほど」。また、第二新卒では、「仕事内容や他の条件がよければ、多少年収が下がってもよい」(29.8%)、「現在の年収と同等でよい」(19.1%)と、「年収ダウン」や「年収の現状維持」を許容する項目も回答を集めるなど、20代前半は20代後半と比較すると、転職において年収アップを優先していないことが読み取れた。