• 唯一の日本人キャスト・中優理々

ヨーロッパテイストの印象も強いドラマであるからゆえに、ひとつ気になるのは日本の視聴者にとって、楽しめるポイントがどこにあるのかということだ。アジア人キャストとして、日本のメディアとの仕事は本作が初となる日本人の女優・中優理々(なか・ゆりり)と、韓国人俳優のユ・テオの2人が出演しているが、第1話で中の役どころはまだ見えてこなかった。これについて上映会後、ペイン氏に突撃すると、快く答えてくれた。

「もちろん日本の方も楽しめるはずです」という第一声の後、「優理々は物語の鍵を握る役どころです。とても素晴らしい演技をしてくれました。ユーモアさを求める表現力も抜群に良かったです。2話目以降、彼女の出番は多くなりますから、続きを見ることができるまで、楽しみに待っていてください」と、まずは中を絶賛。中は、エージェント会社のアシスタント、ノリコ・アサリとして出演し、本作で唯一の日本人キャストとして活躍するということだ。

さらに、ペイン氏は日本の視聴者に向けて、「実際のプレミアム・リーグでは日本人をはじめこれまで様々な国からサッカー選手が集まっています。サッカー産業そのものがインターナショナルであるからゆえに、世界中の視聴者に関心を持ってもらえるドラマだと思っています」と胸を張った。

無事に今回のカンヌでの上映会を終え、『THE WINDOW』は今後、フジテレビとZDFEによって全世界に届けられる。2022年に放送・配信される予定だ。

  • MIPMCOMの会場 (C)S. d'HALLOY / IMAGE&CO