ネットショッピングやキャッシュレス決済が普及し、何かしらのポイントを貯めている人は多いのではないでしょうか。楽天のポイントを活用できるサービス群「楽天経済圏」、PayPayの加盟店やYahoo!ショッピングで活用できるサービス群「PayPay経済圏」という言葉を聞いたことはありますか。今回はこの代表的な2つの「経済圏」について特徴を解説します。

「楽天経済圏」とは?

楽天が提供している銀行や証券会社、クレジットカードなどの金融サービスや、インターネット、携帯電話など複数のサービスを利用することでポイントが貯まる経済圏のことをいいます。楽天グループのサービスを利用すると「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」という効率よくポイントが貯まるシステムが提供されます。

SPUの条件を満たすことで、楽天市場で買い物をした時に還元率がアップします。ただし、SPUのポイントの付与条件はその都度変更されているので、マメにSPUのサイトを確認しておくといいでしょう。

楽天経済圏を始めるには、最低限以下の順番で登録していけばいいでしょう。

  1. 楽天会員に登録
    楽天会員に登録をしたら、楽天PointClubにログインします。

  2. 楽天カードに申し込む

  3. 楽天銀行の口座を開設する

  4. 楽天カードの引き落とし口座を楽天銀行に設定する

  5. 楽天証券の口座を開設する

  6. 市場のアプリをダウンロードする
    アプリから買い物をすることでSPUが+0.5倍になります。

  7. 楽天市場で買い物をする

最低限これだけ行い、あとの楽天のサービスは利用できそうならしていくといいでしょう。

「PayPay経済圏」とは?

PayPay経済圏は、ソフトバンクグループが提供しているサービスが中心となる経済圏です。

PayPay経済圏でも、楽天経済圏のSPUに変わるPayPayステップという還元率を上げる方法があります。

PayPayの加盟店やYahoo!ショッピング、LOHACO、PayPayモールで買い物をすることでPayPayの付与率が上がり、PayPayが貯まっていく仕組みです。買い物をすると0.5%の還元があり、それにプラスして条件をクリアすることでポイント付与率が増えます。

PayPayのアカウントとYahoo!JAPANのIDを連携させると、PayPayモールで買い物した場合付与ポイントが2%プラスとなります。

また、Yahoo!ショッピングやPayPayモールで買い物をする時は、Yahoo!カードやPayPayなどで支払うことで、還元率がプラスになります。

「楽天経済圏」と「PayPay経済圏」どちらがいいの?

それぞれのポイントをバラバラに貯めていても、ポイントが分散してしまいなかなか貯まりません。どちらかにまとめて効率よく貯めていきたいですね。

では、どちらのポイントを貯めていけばいいでしょうか。

自分がどちらを利用するかを決める場合の判断材料としては、基本的には既に楽天モバイルを利用している、楽天銀行を利用しているという人は楽天経済圏が、既にワイモバイルやSoftbankを利用している、電子マネーはPayPayを利用しているという人はPayPay経済圏が向いているでしょう。

また、ネットショッピングをする時、楽天市場を利用することが多いのかYahoo!ショッピングやPayPayモールを利用する方が多いかも判断材料になるでしょう。

特に、Yahoo!プレミアム会員はYahoo!ショッピングとPayPayモールでの買い物時に、付与ポイントが2%プラスになります。

現状では楽天経済圏の方が大きく、ポイントを利用できる場面が多いようです。また、サービス名が「楽天」で統一されているのでわかりやすいでしょう。

一方PayPay経済圏は、先ほどお伝えしたようにYahoo!ショッピングやLOHACOなど名前が統一されておらず、サービスがわかりにくいという点があります。また、ポイントが付与される時期がバラバラなので、自分でマメにチェックすることが大切です。

まとめ

ポイントはあくまでも「おまけ」と捉えましょう。ポイントを貯めたいためにムダな買い物をしたり使いづらいサービスを利用したりしていては本末転倒です。

楽天経済圏もPayPay経済圏も、今後様々な改正があると思われます。まずは、自分の生活パターンでムリなく貯めていけるのはどちらかを考えて利用してみてはいかがでしょうか。