キャリアデザインセンターが運営する「女の転職type」にて「ワクチン接種」についてのアンケート調査を実施。その調査結果を9月30日に発表した。調査は8月30日~9月12日の期間、「女の転職type」会員の女性880名を対象に行われた。
まず、新型コロナウイルスのワクチン接種状況について尋ねたところ、「すでに接種した」人は52.7%、「打つ予定」の人は26.5%となり約8割の人が接種派となった。内訳としては「職域接種で打った」または「打つ予定」と答えた人が25.6%、「職域接種以外で打った」または「打つ予定」の人が53.6%と約2倍の結果だった。「打つかどうか検討中(迷っている)」の人は11.7%おり、「打つ予定はない」人は7.7%だった。
次に職場でワクチンハラスメント(ワクチンの強要)を感じたことがあるかどうか尋ねたところ、「感じない」が最も多く75.1%。一方、「少し感じた」が9.3%、「強く感じた」が7.2%とワクチンハラスメントを感じた人は16.5%となった。
「少し感じた」「強く感じた」を選択した人は、「全社員宛てに、ワクチン接種を強く推奨するという旨のメールが来た」(20代/エンジニア系/神奈川)、「打たないと社会的信用を失うと言われた」(20代/営業系/神奈川)、「打つように説得され、毎日抗原検査で陰性を確認してから勤務するよう言われた」(30代/介護・医療・福祉系/埼玉)、「誰が打っている、打ってないと集計をとられた」(30代/事務・経理・人事系/岡山)などの理由をあげた。
職場の新型コロナウイルス対策や制度の満足度について尋ねたところ、「どちらでもない」が最も多く26.0%。「満足」「やや満足」の満足派は33.0%で、「不満」「やや不満」の不満足派が41.0%とやや多い結果に。
「満足」「やや満足」を選択した人からは、「積極的な職域接種の案内、食堂での黙食の徹底、手洗い・消毒の徹底、濃厚接触疑いの場合欠勤扱いにならない」(30代/サービス・販売系/東京)、「緊急事態宣言中は原則、リモートワーク。宣言解除中も、希望すれば週2回のリモートワークが認められる」(40代/企画・マーケティング系/東京)、「接種日は派遣も出勤扱いにしてくれるというのはとてもありがたい」(30代/事務・経理・人事系/長野)などの意見があがった。
一方、「不満」「やや不満足」を回答した人からは、「やっと職域接種の知らせがあったが、東京会場のみ! 交通費支給もなし。もちろん、休暇等もなかった」(40代/営業系/京都)、「リモートワークをさせてもらえない。満員電車で通勤しているので不安」(30代/事務・経理・人事系/東京)、「ワクチン接種について会社から何のアナウンスも無い。2回目のワクチン接種後、体調不良で休んだが、上司が未接種のため理解が乏しく副反応が本当かどうか疑っていた」(40代/営業系/兵庫)といった回答が寄せられた。