LIXIL住宅研究所は9月27日、「自宅のワーキングスペース」に関する調査結果を発表した。調査は8月12日〜19日、関東1都6県および山梨県・長野県に住む、週1日以上在宅勤務を行なっている30代〜50代の既婚者660名(男性473名、女性187名)を対象にWEBで行われた。

  • 在宅勤務時のワーキングスペース

    在宅勤務時のワーキングスペース

在宅勤務時のワーキングスペースを教えてもらったところ、「リビングスペース」(45.2%)、「ダイニングスペース」(25.3%)、「寝室」(24.2%)となり、「書斎などの自分専用のワーキングスペース」で仕事をしている人は35.6%という結果に。また、「自宅のワーキングスペースが仕事をする環境として十分整っていますか?」と質問したところ、63.8%が「十分に整っている」「整っているほうだと思う」と回答した。

一方、現在の自宅のワーキングスペースについて、課題や気になることとしては、「オンライン会議などの時に家族などに遠慮してしまう(声が入ってしまう)」(28.3%)が最も多く、次いで「書類などを収納する場所が少ない(無い)」(27.7%)、「ワーキング用のデスクや椅子を置くスペースが無い」(27.3%)と続き、改善したいこととしては、「仕事に集中できるスペース」(34.9%)や「環境音が少ない静かなスペース」(28.6%)が上位となった。

  • 自宅に自分専用のワーキングスペースが欲しいけれど持っていない理由

    自宅に自分専用のワーキングスペースが欲しいけれど持っていない理由

次に、自宅に自分専用のワーキングスペースが無い人に対し、「自宅に自分専用のワーキングスペースが欲しいですか?」と質問したところ、77.6%が「絶対に欲しい」「できれば欲しい」と回答。欲しいけれどワーキングスペースを持っていない(作ることができない)理由を聞くと、「現在の自宅では、空間的にワーキングスペースを作る余裕がない」(53.6%)が断トツのトップとなった。

  • 郊外へ引っ越しする際に、在宅勤務に関連して考慮すること

    郊外へ引っ越しする際に、在宅勤務に関連して考慮すること

続いて、「このまま在宅勤務が続くとしたら、郊外への引越しも検討したいと思いますか?」と尋ねたところ、「すでに郊外への引っ越しを実施した」が3.8%、「現在、郊外への引っ越しを検討している」が9.1%、「できれば検討したいと思っている」が21.3%%と、3人に1人(34.2%)が、在宅勤務を機に郊外への引っ越しについて前向きであることが明らかに。

そこで、郊外へ引っ越しする(引っ越しした)際に、在宅勤務に関連して考慮する(考慮した)ことを教えてもらったところ、「専用のワーキングスペースの確保」(47.9%)、「業務時間外に気分転換が可能な自然が豊かなところ」(46.2%)と回答した人が多かった。