女優の上白石萌歌がこのほど、2週連続の日本テレビ系スペシャルドラマ『バンクオーバー! ~史上最弱の強盗~』(後編:26日23:00~)の取材に応じた。

  • 『バンクオーバー! ~史上最弱の強盗~』に出演する上白石萌歌=日本テレビ提供

銀行強盗が鉢合わせ…という、ありえない設定で描かれるサスペンスコメディーの同ドラマ。登場人物全員が、見た目からは想像できない「ウラ事情」を抱えており、それが徐々に明かされていくにつれて、物語は思いもよらぬ展開へと進んでいく。

たまたま銀行に居合わせ人質となってしまう弁護士・さくらを演じる上白石は「すごく正義感が強くて責任感もあって、人から言われたこととか、自分が何かをやりとげようと思ったらそれを貫けるとても強い女の子なのかなと思います」と役柄を紹介しつつ、「隠された秘密もあり、完璧だけじゃない、人間らしい一面もあったりするので、そういうところも見てもらえたらうれしいです」と語る。

撮影現場は「カオスな状況」とのこと。「パッと見るとSM嬢の(ファーストサマー)ウイカさんがいらっしゃるし、細田佳央太くんは何回も共演してるんですけど『誰!?』みたいな格好でいたり、絶対に交わることがなさそうな人たちが同じ場所に集められてるという状況が本当に不思議で、現場の空気が毎日違いますし、いい意味で馴染まない感じがすごく面白いなと思います(笑)」と報告した。

登場人物全員の「本来の姿」が明らかになっていき、“人は見た目で判断できない”ということを改めて考えさせられる今作だが「私も世間の方から抱かれているイメージと自分自身が違っているなと感じることも今まであったりしたんです。しっかりしたイメージを持ってもらえることが多いんですけど全くそんなことはなくて、片付けが苦手だったり、ズボラな所が結構あるので、(しっかりしたイメージを持たれるのは)ありがたい反面、そんなよくできた人間じゃないんですよというのは、いつも思っています(笑)」と強調。

それだけに、「人って目からだけの情報じゃないんだなというのは前から認識あったので、すごく興味深いテーマだなと思いました」と関心を持ったそうだ。

実際に、“人は見た目で判断できない”経験を聞かれると、「撮影の現場でよくあるんですけど、スタッフで強面な男性のカメラマンさんとかがいらっしゃるときに、話してみるとすごく柔らかい方だったり、甘いもの好きだったりしたんです。小学生の時には、結構派手でヤンキーみたいな子がいたんですけど、私が荷物をたくさん持って両手がふさがっているときにドアを開けてくれたことがあって、人の本当の優しさに触れたような気持ちになりました」と回想した。

ラストでは全ての伏線が回収される大どんでん返しが予告されており、「まず情報量が多すぎるのと、台本をめくるたびに全然想像もしてなかったことがずっと起きるので、ずっとニヤニヤしちゃいましたし、『えっ!?』って声が出ちゃったこともありました。脚本を読んだ時点でそういう新鮮な驚きがたくさんあったので、それが映像として立体的になったときにもっともっと面白くなっていると思います」と自信。

「全ての登場人物の一言一言が全部伏線になっているので、一言も聞き逃してほしくないですし、後編を見終わった後にもう1回最初から見直すと、『ここにこういう仕掛けがあったんだ!』っていう新しい景色が楽しめるので、何回も見てほしいなと思います」と呼びかけた。