デル・テクノロジーズは9月5日、8月に実施したテレワークおよびニューノーマル時代の働き方に関する意識調査結果に関して、その後編となる「ニューノーマル時代の働き方」を発表した。

  • コロナが収束に向かった場合、働き方はどうなると思うか?

    コロナが収束に向かった場合、働き方はどうなると思うか?

この調査は、8月10日〜13日、全国の中小企業(従業員数1〜99人)の経営者および会社員1,110人(20〜69歳)に対し、テレワークおよびニューノーマル時代の働き方に関する意識調査を実施したもの。前編(テレワークの導入状況)に続き、後編では「ニューノーマル時代の働き方」焦点を当て、新型コロナウイルスの収束を見据えたニューノーマル時代の働き方への展望や投資動向についての調査結果をまとめている。

ワクチン接種が浸透し、コロナが収束に向かった場合の働き方について尋ねると、「完全出社/オフィスワークに戻る」が56.0%、「併用で出社/オフィスワークが主流になる」が30.0%となり、テレワークが主流になるとの回答はわずか14.0%であった。

  • コロナが収束に向かった場合、どのような働き方を望むか?

    コロナが収束に向かった場合、どのような働き方を望むか?

コロナが収束に向かった場合に希望する働き方については、「完全出社/オフィスワーク」(51.3%)が過半数を占め、「テレワークと併用で出社/オフィスワークが主流」(28.9%) と合わせると、全体の8割が出社/オフィスワークを希望しており、中小企業におけるテレワークへの期待感は高くないことがうかがえる。

  • 勤務先ではテレワークと出社/オフィスワークのどちらを推奨しているか?

    勤務先ではテレワークと出社/オフィスワークのどちらを推奨しているか?

勤務先ではどちらを推奨しているか尋ねると、「どちらかといえば出社/オフィスワーク」(45.7%)、「いずれかが推奨されているということはない」(39.3%)となり、「どちらかと言えばテレワーク」という企業はわずか15.0%であった。どちらが嬉しいかと尋ねると、 出社/オフィスワークを好む回答者(32.5%)が、テレワークを好む回答者(25.1%)を上回った。

  • 勤務先ではテレワークと出社/オフィスワークのどちらを推奨しているか?

    コロナ収束後、出社/オフィスワークとテレワークのどちらが嬉しいと感じるか?

ニューノーマル時代にどのような働き方に興味があるかを尋ねたところ、「自由な働き方(フレックス勤務、時短や週3〜4日勤務)」(36.8%)、「副業の解禁」(18.7%)、「ノー残 業デー」(17.7%)と続き、「ホテルなどのテレワークプランの活用」を期待する声も一定数あった。 実際に導入する可能性がある働き方としても、「自由な働き方(フレックス勤務、時短や週 3-4 日勤務)」が最多となった。

  • ニューノーマル時代にどのような働き方に興味があるか?|

    ニューノーマル時代にどのような働き方に興味があるか?

雇用形態別に比較すると、「自由な働き方」に興味がある方は、経営者・役員では 30.4%であるのに対し、従業員ではそれ を 14.2 ポイント上回る 44.6%となり、従業員の方が新しい働き方への関心が高い傾向が見られた。「副業の解禁」についても従業員の 24.0%が興味を示しているのに対し、経営者・役員ではわずか 14.4%にとどまった。

ニューノーマル時代におけるIT関連機器への投資予定を尋ねると、「パソコンの手配」が最多で36.4%。続いて「ネットワークやセキュリティの再設計/構築」が29.6%「データのバックアップ/災害対策などの BCP 対策」が22.4%という結果になった。

今回の調査結果から、現状と今後の予測の両面において中小企業におけるテレワークの導入・実施状況は、あまり進展していないことが浮き彫りとなった一方で、ニューノーマル時代の新しい働き方を期待する一定の層がいることも明らかになった。