サイボウズは8月12日、「シニア社員の職場との関わり」に関する意識調査の結果を発表した。調査は6月4日~7日、55〜64歳の正規職員・従業員、派遣社員、契約社員、嘱託などの雇用者3,093名(性年代および勤務先の従業員規模で割付)を対象にインターネットで行われた。

  • 職場の人からどのように接してほしいですか?

    職場の人からどのように接してほしいですか?

「職場の人からどのように接してほしいか」を聞いたところ、「気軽に話しかけてほしい」(76.4%)が断トツに多く、次いで「ITやトレンドなど新しい知識を教えてほしい」(52.7%)、「職場や仕事の未来について話したい」(47.1%)と続いた。

  • 「自身が働く上で周囲から求められること」と「今現在ご自身に備わっていると思うこと」とのスコア差

    「自身が働く上で周囲から求められること」と「今現在ご自身に備わっていると思うこと」とのスコア差

次に、「自身が働く上で周囲から求められることは何だと思いますか?」と質問したところ、「年齢問わず、周囲との良好な関係性」(43.3%)、「判断力」(37.8%)、「自身のノウハウ共有」(36.3%)、「コミュニケーション力」(36.1%)、「サポート力」(36.0%)が上位に。

あわせて、「今現在ご自身に備わっていると思うこと」を質問し、「今後、ご自身が働く上で周囲から求められること」とのスコア差を算出したところ、「年齢問わず、周囲との良好な関係性」(スコア差:約6pt)、「判断力」(同10pt)、「自身のノウハウ共有」(同5pt)、「コミュニケーション力」(同8pt)、「サポート力」(同9pt)と、それぞれ一定の差があることがわかった。

  • 職場で次の状況になった場合の気持ち

    職場で次の状況になった場合の気持ち

職場でおこりうる状況について、「問題ない」か「正直いや」かで回答してもらったところ、「正直いやだ」が高かった項目では、「自分の経験則が通じない」(51.4%)、「自分より下位/後輩が敬語で接しない」(45.6%)、「若者チーム(30代以下のみ)への参加」(39.6%)が上位に。一方、「従来のビジネスプロセスの変更」や「ペーパーレス化」などのビジネス環境変化にともなうことや、「上司部下の年齢」に関わることについては、「問題ない」が7割を超えた。

最後に、「現在の職場や仕事への気持ち」を聞いたところ、「仕事へのやる気」が「ある」とする人は7割。やる気がある状態には、「職場でコミュニケーションをとれている実感」「職場全体の使命(果たすべきこと)への共感」「職場で自分の役割が明確だという実感」「職場で役に立っている実感」といった周囲との関わりが「ある」と感じている人の方が、高い割合となった。