NTT東日本と情報処理推進機構(IPA)は2020年4月21日から、共同で開発したシンクライアント型VPNを活用した「シン・テレワークシステム」を提供している。両者は8月5日、同システムについて、ブラウザからの接続が可能なHTML5版の提供を開始したと発表した。
「シン・テレワークシステム」は、新型コロナウイルスの感染リスクがある時期に出勤することなく、できるだけ普段通りに活動を継続できることを目的に開発されたソフトウェアおよびVPN通信システムである。
同システムはインターネットに接続されているパソコンから、遠隔地にあるパソコンに対して接続できる、リモートアクセスシステムである。グローバルIPやルータ/ファイアウォールの設定が不要で、HTTPプロキシ型のファイアウォールにも対応しているとのことだ。
2021年7月末時点で約17万人が同システムを利用しているという。これまではWindowsにのみ対応していたが、このたびOSを問わずにブラウザから接続可能なHTML5版の開発に成功したとのことだ。これによってMacやChromebookの端末からも、アプリケーションをインストールすることなく、職務用のパソコン端末にアクセスできるようになった。