東京・池袋サンシャインシティで2021年7月22日より開催される「ウルトラヒーローズEXPO 2021 サマーフェスティバル IN 池袋サンシャインシティ」のオープニングセレモニーとメディア内覧会が21日に行われ、公式アンバサダーとして杉浦太陽・辻希美夫妻が登場し、家族そろって楽しめる「ウルサマ」の見どころを紹介した。

  • 左からウルトラマンティガ、辻希美、ウルトラマン、杉浦太陽、ウルトラマントリガー

夏の恒例イベントとして、池袋サンシャインシティでは毎年「ウルトラマンフェスティバル」が開催されていたが、昨年(2020年)は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から開催を見送り、代わりにオンラインによる配信イベントが企画されていた。今年は装いも新たに「ウルトラヒーローズEXPO2021サマーフェスティバル(略称:ウルサマ)」と銘打ち、迫力満点のバトルステージをいっそう強化した形で夏の“ウルトラ”イベントが復活を果たした。

「ウルサマ」公式アンバサダーに就任したのは、2001年に『ウルトラマンコスモス』で春野ムサシ隊員を演じた俳優・杉浦太陽と、その妻でタレントの辻希美。今年6月に14回目の結婚記念日を迎え、4人の子宝にも恵まれた2人は、夫婦そろって「ウルトラマン」ワールドに携わることができて、終始嬉しそうな笑顔をたたえていた。

杉浦は「いつもは変身する側としてステージに立っていましたが、まさか夫婦そろって公式アンバサダーに任命されるとは思いませんでした。初めて、辻希美がウルトラファミリーに参加したということで、感慨深いですね」と、ウルトラマンコスモスに変身するムサシ隊員としてではなく、夫婦でウルサマの魅力を紹介する公式アンバサダーを務められたことに感動したことを明かした。

辻は「私はいつも、子どもたちといっしょにステージの向こう側(客席)にいたもので、今回ステージに立っている自分が夢のようで、不思議な気持ちです」と、今の自分の置かれている状況が信じられない、といった戸惑いと、大きな喜びを語った。

MCから寄せられた、家庭ではどんなウルトラマンが好き?という質問に対して辻は「いちばん下の子がいま2歳なのですが、ウルトラマンシリーズがとにかく大好きで、24時間ほぼほぼウルトラマンの映像を流しています。始まったばかりの『ウルトラマントリガー』も好きみたいですけど、やっぱりパパが出ていた『ウルトラマンコスモス』が大好きです」と、一家そろってのコスモス推しだと打ち明けた。

夫婦円満の秘訣は?と問われた杉浦は「そうですね。やっぱりウルトラマンコスモスのように“慈愛の心”で家族を見守ることですかね」と照れ笑いを浮かべながら答え、家族の絆がウルトラマンによってしっかりと結ばれていると語っていた。

今年は『ウルトラマン』誕生55周年、そして『ウルトラマンティガ』誕生25周年、『ウルトラマンコスモス』誕生20周年、さらには円谷プロ創設者で“特撮の神様”と呼ばれた特技監督・円谷英二氏の生誕120周年という節目の年。アニバーサリーイヤーにちなんで「ウルサマ」では精密なミニチュアセットを駆使した「ジオラマ展示」や「フォトスポット」にも力が入れられている。巨大ジオラマコーナーでは、円谷英二氏が自ら特撮演出を手がけたという『ウルトラマン』第19話「悪魔はふたたび」のミニチュアセットのイメージを精密に再現。怪獣バニラ、アボラスとウルトラマン、そして他のウルトラヒーローたちが激闘を繰り広げるバトルゾーンを作り上げている。

杉浦は、巨大ジオラマコーナーを見学した感想として「建物のリアルな再現度がすばらしい。ぜひ間近でご覧になってほしいです」と興奮気味に語った。また辻は「大人の目線でもすごいんですけど、子どもの目線を意識して、しゃがんで見ると迫力が増して、感動しましたよ」と、子どもたちが心底楽しめる空間を作り上げられているところに高評価をつけていた。これを聞いた杉浦は「この目線には気づかなかった。さすがは公式アンバサダー!」と、辻の着眼点の鋭さと、子どもへの優しさを改めて称えた。

グッズコーナーも充実しており、今回の「ウルサマ」では「ツブラヤストア」と「ウルトラマンデパート」という2ヶ所のグッズ販売コーナーがあるという。現在、杉浦と辻が着ているスタッフ用のアロハシャツも、デザインを若干変更した上で発売されるという。母親として、どんなグッズが気になる?との質問に辻は「2歳の男の子だと、どうしても着替えを嫌がる時期なんですけれど、大好きなウルトラマンの服だったら自分から進んで着てくれるので、ぜひ欲しいですね」と、ウルトラマンが育児の手助けにもなっていることを明かしてくれた。

ここでマスコミ向けのフォトセッションのため、ウルトラマン、ウルトラマンティガ、ウルトラマントリガーがステージへとかけつけた。ところが、カッコよくポーズを決める3人のウルトラヒーローを目の当たりにした辻は「子どもたちが大好きで、いつも応援しているウルトラマンたちと、こんな近くで会えるなんて幸せ……」と言うと、感極まって涙を流してしまった。そんな辻を見た杉浦は「その涙はウルトラファミリーになった証だと思います。綺麗な涙をありがとう」と優しくフォローし、笑顔で愛妻を見守った。

最後に杉浦は「感激して涙を流してくれるなんて、妻のウルトラマンへの強い愛を感じ、僕も嬉しかった。これからも頑張っていこうな! そしてたくさんの方々に会場へ来ていただき、みなさんで“熱いぜウルサマ!”を合言葉に、盛り上げていきましょう!」と、イベントの盛況を願ってコメントを残した。

辻は「結婚して15年目を迎え、ウルトラマンコスモスの妻として応援してきましたが、このたび夫婦でアンバサダーを務めることができて嬉しく思っています。私は親の立場で、子どもが大好きなウルトラマンを見ているのですが、子どもが好きなものは自分も好きになりますね。おじいちゃん、おばあちゃんから小さな子どもたちまで、たくさんの方たちと一緒にウルトラマンを応援していけたらなと思っています。夏の思い出のひとつとして、楽しんでください!」と目を輝かせながら語り、ファミリーそろって「ウルサマ」を楽しんでほしいと熱くアピールした。

最新作『ウルトラマントリガー』の劇中プロップ展示や、ヒーロー立像は子どもたちにとって絶好のフォトスポットとなるに違いない。

生誕120年を迎えた特技監督・円谷英二氏のコーナー。円谷監督が使用していた35mmフィルムカメラとスタンドの貴重な展示が、時代の重みを感じさせる。

アボラス、バニラをはじめとする怪獣たちとウルトラヒーローの激戦を再現した巨大ジオラマコーナー。アボラスとウルトラマンの戦いで破壊された、旧国立競技場のミニチュアセットの迫力を、ぜひ実際に見て確かめてほしい。

会場の奥には、ウルトラヒーローと怪獣・宇宙人たちのバトルを再現した立像の展示が行なわれている。アニメ作品『ザ★ウルトラマン』のウルトラマンジョーニアス(ウルトラマンジョー)や、アンドロ族の戦士ブノワがコスモテクターを装着した『アンドロメロス』の姿が目をひく。『ウルトラマントリガー』でトリガーの宿敵として現れるカルミラ、ダーゴン、ヒュドラムの邪なたたずまいも印象的である。

バトルステージ前期「今を生きる君たちへ 超古代の伝説」では、ウルトラマントリガーとウルトラマンティガの夢のタッグが実現すると同時に、歴代ウルトラヒーローが怪獣軍団と激しいバトルを繰り広げる。WEB配信ドラマ『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』から、究極生命体アブソリューティアンの戦士・アブソリュートタルタロスも登場し、トリガーとティガを苦しめるようだ。

「ウルトラヒーローズEXPO 2021 サマーフェスティバル IN 池袋・サンシャインシティ」の開催日は、前期が2021年7月22日~8月9日。後期が8月11日~8月29日。8月10日は休業日となる。

(C)円谷プロ