これまではスポット的な出演で、登米に住むモネに気象予報のすばらしさや奥深さを伝授してきた朝岡。東京編ではウェザーエキスパーツを舞台に、気象ビジネスの最前線が描かれていく。

「東京編では、気象予報を世の中にとってもっと有益なものにするために、様々な新しいアイデアを出して、具体的にどうやったら仕事として成立させるかを考えていきます。でも、それは朝岡だけではなく、モネや他の後輩たちにも求められていくことで。入社してまもないモネにも、朝岡はどんどんアイデアを出せと言うし、きっとモネはそこで自分のやりたいことを見つけて具体化していくのでしょう。そういう意味では一気にモネの才能が開花していくのだと思います」と今後の見どころを語る。

当然、いろいろなチャレンジをしていくのだから、失敗はつきものだ。「朝岡の場合、単純に上司として下を育てるというよりは、例えば後輩が問題になるような失敗をしたとしても、『それもわかるし、別に間違ってはいない。ただ、もう少しこういうことがあればいいと思います』という感じで、部下たちと同じ目線で話していくのかなと」と、朝岡の懐の深さもちゃんと捉えている。

そのうえで「でも、朝岡は個人的なリベンジでスポーツ気象にのめり込んだり、ただ若い人を引っ張っていくという立派なだけの人ではありません。石ノ森章太郎先生のところで遊んでいた朝岡と同じように、学生の頃の悔しさをどうしても何とかしたくて、会社の後輩たちまで無理やり巻き込むこともあります」と、様々な角度からの朝岡の人となりを押さえている。

東京編でさらに成長を遂げていくモネについては「今まで彼女がすでに持っていたけど、発揮していなかった本当の才能というか、気象にまつわるアイデアや新しい発想みたいなものが出せるようになり、気象自体の面白さにのめり込んでいく感じです」と見どころを伝える。

さらに「実は今日もモネと一緒のシーンを撮りましたが、気象予報士として成長していて、別人のようになっていました。とにかく東京編では、若いキャストが何をやっていてもいいなという感じです。悩んでいるシーンを見ていても、楽しそうにしているシーンでも、本当にみんなが素敵ですし、実際に頼りになります。ぜひ、今後も楽しみにしてください」と若手俳優陣をしっかりアピールする西島。

朝岡の器の大きさは、若いキャスト陣を見守るベテラン俳優の西島自身と非常にシンクロする。東京編でも引き続き、モネや朝岡たちにエールを贈っていきたい。

■西島秀俊(にしじま・ひでとし)
1971年3月29日生まれ、東京都出身。朝の連続テレビ小説は『純情きらり』(06)、『とと姉ちゃん』(16)と本作を合わせて3作目の出演となる。『居酒屋ゆうれい』で(94)で映画初出演。主な出演映画は『散り椿』(18)、『空母いぶき』(19)、『任侠学園』(19)、『名探偵ピカチュウ(日本語吹替版)』(19)、『劇場版 奥様は、取り扱い注意』など。主演映画『ドライブ・マイ・カー』が8月20日公開予定。その後も劇場版『きのう何食べた?』や『シン・ウルトラマン』が公開待機中。

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